家庭菜園のすすめ
家庭菜園の面白さ、土作り、肥料、土地の有効利用、害虫駆除、役立つ道具など、農業経験者の秋山さんが家庭菜園の魅力を紹介します。

意外と手間がかかる土作り

2013/10/22

野菜は畑があれば出来ると思っている方が居ますがそれは間違いです。野菜を作るにはきちんとした土質が重要です。農業は化学的な要素もあり、土質を酸性やアルカリ性といった風に変える必要があります。野菜はアルカリ性の土質を好むので、野菜を作る際には石灰を撒く事でアルカリ性に換える必要があります。その為この事を知らずただ土に種を撒いただけでは野菜も育たなくなってしまいます。

私はどちらかというと文系なので、化学は不得意だったのですが、農業をやるようになってから色々勉強をしました。土質を変える為に、窒素やカリといった成分を混ぜる必要がありますし、野菜を大きくしたり、甘くさせたりするには色々な成分を混ぜる必要があります。

家庭菜園をやるくらいなら、こういった難しい事は考えず家庭菜園用の土を買い、化学肥料を使えば問題なく野菜が育つので、知らなくても問題無いのですが、配合を自分で行う事で美味しい野菜が出来た時には、土作りにはまってしまうと思います。簡単に言えばノーマルの車を乗るのか?それともカスタマイズされた車を乗るのか?といった感じだと思います。ノーマルの車でも問題無いですが、カスタマイズされた車は、デザインも自分好みですしスピードも速いと思います。野菜にもそんな感覚を味わう事が出来、土質を自分でコントロールする事で、美味しい野菜を作る事が出来ます。

また野菜には連作障害という現象も存在します。大きな畑でしたら連作障害にはなりにくいのですが、家庭菜園のような狭い場所で野菜を作っている場合には注意が必要です。この連作障害とは同じ科の野菜を植えてはいけないとされており、例えばジャガイモを植えた場所に同じナス科であるナスを植えると病気になってしまうので、違う物を植えたりして、しばらく期間を空けなくてはいけません。畑の場合には、違う物を植える事で期間を置く事が出来ますが、家庭菜園の場合には場所が限られているので次の栽培の事を考えて野菜を植えるなど、知恵を絞って野菜を植える事も重要です。

もしどうしても同じ科の野菜を植えるのであれば、土を入れ替えたり、転地返しを行い上下の土を入れ換える必要があります。土次第で野菜は美味しくなったり不味くなるので、土の扱いには十分注意しましょう。

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ライタープロフィール

秋山学さん/男性/年齢:30代/群馬県在住/ライター歴約9年位です。今までに男女問わずライターをさせていただき、ジャンルを問わないライターを心がけています。