グアテマラってどんな所?
グアテマラでのスペイン語、ホームステイ体験、グアテマラ人について、気候、おすすめスポットなどグアテマラについて紹介します。

先住民文化が色濃いグアテマラ

2016/05/23

女性はカラフルでユニークな民族衣装を着ている

女性はカラフルでユニークな民族衣装を着ている

グアテマラがどこにあるのか知らない、そもそもグアテマラという国名を聞いたことがない! という人もいるかもしれません。グアテマラはメキシコのすぐ南に位置する小さな国です。

グアテマラの特徴として、先住民の人口に占める割合が高いことが挙げられます。人口の約4割が先住民という統計があります。先住民とは、ものすごく簡単に言えば、スペイン人が侵略してくる前に栄えた古代マヤ帝国の子孫の人たちです。主に言語によってグループ分けがされており、30近い言語グループがあると言われています。

古い時代から混血が進んでいるので、誰が先住民族で、誰がそうでないかは見た目ではあまり分かりませんし、明確な基準はありません。アイデンティティは、出身地域や、「自分がどの人種グループに属しているのか」という家族の価値観で決まります。

ですから肌の色が薄い人でも、家族が先住民文化をきっちり守って暮らしていれば先住民族ですし、反対に肌の色が濃くても家族が先住民族と思わなければ先住民族ではない、という考え方なんだと思います。

グアテマラの先住民族の人は、特に女性はカラフルでユニークな民族衣装を着ていることが多いです。生地の模様は言語グループごとに違っていて、お互い模様を見るだけでどこのグループかわかるんだそうです。

かわいい民族衣装を着ている人を見ると、つい写真を撮りたくなってしまいますが、先住民の人は写真に撮られるのが嫌いです。山奥の村だと、本気で「魂を吸い取られる」と思っている人も多いので、勝手に写真を撮るとトラブルになる可能性があります。

どうしても写真を撮りたいときは、「撮ってもいいですか?」と聞いて、許可を得た方がいいですね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。