地元の魅力
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宮城県/だから何?仙台の合言葉

2010/10/13

日本全国いろんな地域へ行ってみると、本当にたくさんの人がいることが分かります。いろんな顔、いろんな文化、いろんな生活・・・新しい発見がいっぱい。そして何よりも際立ってその違いが顕著なのは「言葉」ではないでしょうか。男性の方言に胸をきゅんとさせてみたり、はたまた一体何を話しているのか全く理解できなかったり。つまり裏を返してみれば、そこで初めて自分の方言にも気づかされるわけです。

私はなまりの強いと言われる東北地方にいながらも、都会(であると思っています 笑)に住んでいるわけなので、特に自分がなまっているという自覚もなく20年余りを生きてきました。まあ、地元の友人といれば「だっちゃ」や「だべ」など使うことは常ですが、会話の中では特に目立ってイントネーションが標準とかけ離れているというわけではありません。

さて、みなさんは普段会話の中で「だから」という言葉をどのように使いますか? 一般的には「〜だから・・・である」という意味合いで前の文脈から後の文脈を導く順接の接続詞として使われるものだと思います。

「私はなまってなんかいない」、そう思いこんで20年。東京にいる友人のもとへ遊びに行ったときのことです。会話の中で、「〜だよね!」という流れがあったので私はいつものように「だからー!!」と返しました。すると友人が一言、「知ってる?その『だから』って方言なんだよ」と・・・。びっくりして思わず聞き返してしまいました。

宮城の人は、「だから」を相槌として使います。
「昨日のテレビ面白かったよね〜」に対しては「だからー!(そうだよねー!見た見た!)」
「○○先輩、超カッコ良いんだけど!」ならば「だからー!(あたしもカッコ良いと思う!)」
「今日暑いね〜・・・はぁ。」とくれば「だからー・・・。(本当に暑い・・・もうだめだ・・・)」などなどその用途は様々で、何にでも使えます。極端に言ってしまえば、会話に対する返答は「だから」の一言で成り立ってしまうわけです。

県外の人からすると、会話で「だからー!」を使うと、必ずと言っていいほど「・・・だから何?」と返ってきてしまうんですけどね。「だから」で通じ合える人は、「だから」が方言だなんてことに気づきもしなかった私のように根っからの宮城県人なわけです。

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ライタープロフィール

さかさん/女性/年齢:20代/宮城県在住/修行中の新人コピーライター。写真と旅とおしゃれが大好き!愛機はキヤノンの30D。最近は肩こりがカメラの重みに耐え切れず接骨院通いの毎日です。おいしいものを食べてるときと布団でごろごろしているときが至福のとき。ビールと軟骨の唐揚げ、塩ラーメンには目がありません。素敵なカフェも開拓中☆