ホームステイ体験記
異国の文化を肌で感じるにはやっぱり家庭から。聞いてみたいホームステイ体験記。

オーストラリア/実際に体験してみる価値があるホームステイ

2010/04/20

ホームステイ先に滞在したのは約3ヶ月だったのですが、その間ここではいろんな事を学ぶことができました。ホストフォミリーのホストファザーとマザーは、英語が全く話せず身振り手振りのジェスチャーで伝える私の事を必死になって理解しようと親身になってくれたり、他の留学生の方からもたくさんの英語(単語)を教えてもらったり、きっと人の温かさや、アットホームと言うのはこのことを言うんだな〜って思いました。

全くの他人同士がひとつ屋根の下で暮らすわけで、しかも英語しか通じないこともあって、ちゃんと一緒に生活できるかいささか不安ぎみだったのですが、そんな不安もホストファミリーの笑顔を見ると吹き飛んでしまいました。もし、ホームステイに滞在していなかったら一人寂しくユースホステルで過ごしていて、食事なんかも困っていたことでしょうし、それにきっとホームシックになってしまって日本に帰っていたかもしれません。そうすると今の私はここにいないわけで、人生は人との出合いによって変わるものだということを後々感じさせられました。

そして実際にホームステイを体験した事によって生活習慣や文化の違いを肌で感じることができ、これは普通の海外旅行では絶対に経験できるものではありません。一緒に共同生活した中から生まれてくる人の思いを私自身1番感じたことなのですが、特にオーストラリア人はフレンドリーで近所の人はもちろんのこと、駅に行く途中すれ違った人もみんな知らない人なのに、ニコッと笑って「Hi!How are you?」と挨拶してくれました。まず今の日本では考えられませんよね。知らない人に向かって「ハ〜イ!元気〜?」なんて言うときっとおかしな人に間違えられてしまいます。

優しいホストファザーがもう少し英語が上達するまで延長滞在してもいいよっと言ってくれたのですが、いつかは別れがくるんだし、いつまでもこの温かさに甘えてはいけないと自分を戒めて出て行くことにしました。他の留学生の方との別れも辛かったのですが、やはりこんな私をいつも支えてくれていたホストファザー・マザーとの別れは本当の両親と別れるみたいに辛かったです。最後の日にみなさんに日本から持ってきていた和紙で作ったお人形を手渡しするととっても喜んでくださり、困ったことがあったらいつでもおいでっと言われた時目頭が熱くなりました。しかも次の滞在先まで車で送ってくれて、本当に本当に温かい家族に恵まれて良かったと今でもそう思っています。

ホームステイ時期:1999年1月〜3月
ホームステイ期間:3ヶ月

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」