ホームステイ体験記
異国の文化を肌で感じるにはやっぱり家庭から。聞いてみたいホームステイ体験記。

オーストラリア/ホストファミリーとの苦い出合い

2010/04/20

ワーキングホリデービザを取得し、オーストラリア(シドニー)に飛び立ったのは、かれこれ約10年前のことになります。当時全くと言っていいほど英語が話せず、シドニーに誰一人頼れる人がいなかったので、とりあえず英語学校だけは事前に調べて入学の手続きだけでもしておこうと、そして、住むところはその英語学校近くの安いユースホステルでも探そうとそう考えていました。本屋さんでシドニーの語学学校が紹介されている本を買い某大学の付属英語学校に通うことに決め入学手続きをお願いしたところ、送られてきた用紙にホームステイをしますか?っという項目がありました。

そっか〜ホームステイという手もあるか!今回の目的は何と言っても英語を勉強することだったので、オーストラリア人と一緒に生活することによって英語も上達するのではなかろうか、しかも食事も用意してくれるというし、必要であれば空港まで迎えに来てくれると書いてあったので、一人でシドニーに渡ることに少し不安だった私は、ホームステイをすることに決めました。

学校側が手配してくれたホームステイ先の詳細が送られてきたので、出発前日に確認のためにも、たどたどしい英語で「明日の朝9時に空港に着く予定ですので宜しくお願いします」っと電話をしました。とても優しそうな声だったのでとりあえずホッ!そしていざシドニーへ出発!途中ケアンズ空港で一旦降りて乗り換えをしなければいけなかったのですが、ケアンズ上空の気流が悪いとかで出発が遅れるとのこと。刻々と時間は過ぎていき、このことをホームステイ先に連絡したかったのですが、連絡先を書いた用紙は預けてあるスーツケースの中・・・

結局4時間遅れの13時近くにシドニー空港に着いたのですが、果たして待っててくれているであろうか?到着口をウロウロしていると、私の名前がフルネームで書かれている紙を持った心配そうな顔をしたご婦人の方が、私と同じようにウロウロしていました。「ハロ~!ソ~リ〜!」っと声をかけると、「ksid#djskk7akdjn・・・・・」何とも早い英語でさっぱり分からず、ポカ~ンとしている私に今度はハグをし、ポッペにチューをするホストマザー。初めて外国人の方とハグをし、チューをされたわけですが、その後全く何と言っているのか分からないため会話にならず、しばし沈黙が続き・・・そんな時車からあのオペラハウスが見え大興奮している私に、今渡っているのはハーバーブリッヂよっと笑顔で答えてくれたホストマザーの事は今でも忘れられません。

ホームステイ時期:1999年1月〜3月
ホームステイ期間:3ヶ月

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」