- 初めての作詞入門 初級編
- 「詩と詞の違い」「タイトルの決め方」「テーマの決め方」「ストーリーの決め方」「歌詞のサビに就いて」など初めての作詞入門を紹介します。
ストーリーを決める
2013/02/04
テーマが決まったら、次にストーリーを考えましょう。恋愛で男と女の出会いをテーマにするならば、作詞家自身の初恋や失恋をストーリーにする事ができます。初めてのキスや抱擁の相手、そして場所、季節、時間帯を取り入れる事もできます。作詞家は自分の年齢に拘る必要がありませんが、特定の年齢層にターゲットを絞り込む事もできます。
若者向けならば学園恋愛ストーリー、結婚適齢期対象ならばプロポーズ・ストーリー、熟年代ならば、苦労話や人情話、そして夫や妻に対する感謝、愛情ストーリーも良いですね。ストーリーの構成には、始まりがあり、進展し、展開して、結果が生まれます。ストーリーには、出会い、付き合う切っ掛け、交際の始まり、悩み、信頼、愛の芽生え、未来があります。
私が作詞を始めた頃は、テーマを頭の中で構成する事ができず、ノート1ページ分くらいの文章を書きました。その後で起承転結を考え、ストーリーの筋書きを書いたのです。
これは、今でも作詞の資料として役に立ち、キャンパスノートが100冊以上溜まっています。テーマの筋書きを書く時に、消しゴムは使用しません。修正部分を書き足していく事で、修正前のデータを残すメリットがあります。パソコンのテキストが簡単でデータとしても残しやすいのですが、修正分を残せるノートが一番です。
小説や映画、テレビドラマ、そしてアニメや漫画を基にテーマを考え出す事もできます。小説を読んで、もしも映画化されたら「どんなテーマ曲の歌詞ができるのだろう」と想像します。アニメや漫画、テレビドラマは、毎回ストーリーが展開し勉強にもなります。作詞家自身の体験が無くても、疑似体験や視聴者としてストーリーを考え出す事ができるのです。
私は作詞の勉強を始めた時から、映画やビデオ、そして小説や雑誌をよく読むようになりました。時代のニーズと現在よりチョット先を行く感覚を養うためです。男性には関係ない、女性のファッション雑誌や化粧方法、そして悩みの本も読みました。男性の目線だけでなく、女性の目線からの感覚が必要だったからです。
テーマとストーリーは、身近なところに有りますが見落としている場合が多く、「あ!これは歌になるぞ!」と言う光景に出会う事が必要です。アンテナを広く張り巡らし、時代のニーズをキャッチする努力をしましょう。
森田一夫音楽クリニック
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Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。