カラオケ上達したい人必見!プロが教える発声法
腹式呼吸法、声に芯を作る方法、声を浸透させる方法、息継ぎの方法、ビブラートを付ける方法、マイクの上手な使い方などプロが教える発声法を紹介します。

ビブラートを付ける方法

2013/01/06

カラオケファンの方で最もリクエストが多いのは、何と言ってビブラートの付け方が一番です。ビブラートが掛かっているだけで、「おお!上級者だあ」と一気に評価が上がります。ビブラートとは、声に振幅を持たせて感情の揺れを表現する歌唱法のひとつです。練習をかさねて作り出すビブラートと、自然に出来上がってくるビブラートがあります。

自然に出来上がってくるビブラートは、歌い込み感情を移入する事で身に就いてきます。泣いた時に震えている声もビブラートですし、笑った時のハハハハという声もビブラートなのです。つまり腹筋の揺れと関係があるのです。

歌手の中には、敢えて声を震わさないノンビブラートの歌手もいます。細かく震えるチリメンというビブラートの歌手もいます。また、大きく震わせる事で個性を出している歌手もいます。歌謡曲の歌手は、歌詞とメロディーに合わせてノンビブラート、チリメン、ビブラートを使い分けます。ビブラートにも、直ぐに掛けるビブラート、真っ直ぐ伸ばしてから後半に掛けるビブラート、そして、後半でビブラートを変化させるなどの手法もあります。

ビブラートを意識的に作り出す練習方法をご紹介しましょう。

先ずはじめに、声は震わさずに真っ直ぐ伸ばす方が難しいという事です。ビブラートは音程よりも上の部分を揺らす事で、音程が安定する効果も持っています。声を伸ばした時にビブラートを使用しますので、練習は母音の「あいうえお」で練習します。「あ〜〜あああ」と発声してみましょう。歩くくらいのテンポで「あ(イチ)〜(ニイ)〜(サン)あああ(シ)」と4拍になります。「あ〜〜」で3拍、「あああ」で1拍になるので、最後の「あああ」は三連符になります。三連符が判らない場合は、12,3,4とテーブルを叩きながら、4の部分に「あああ」と入れます。

この場合に「あああ」が音程よりも、しゃくり上げにします。慣れてきたら「あ〜〜あああ」を一息で繋げて発声します。

次にお腹に両手を当てて「あああ」の部分で三回お腹を押さえてみます。その時に音程をしゃくり上げるように注意しましょう。ビブラートと腹筋の関係が少しずつ判ってきます。

次に「あ〜ああああああ」を練習します。「あ〜」がイチニイで「ああああああ」がサンシになります。「ああああああ」の音程はしゃくり上げにして、少しずつ繋げて滑らかにしていきます。

ビブラートの練習は、短時間で修得できるほど甘くありませんが、歩く時に練習する事ができます。1歩2歩で「あ〜」と伸ばし、3歩で「あああ」4歩で「あああ」です。「あああ」は、しゃくり上げに発声して、指で上に向かってクルクルクッと描けば、コツを掴みやすいと思います。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。