カラオケ上達したい人必見!プロが教える発声法
腹式呼吸法、声に芯を作る方法、声を浸透させる方法、息継ぎの方法、ビブラートを付ける方法、マイクの上手な使い方などプロが教える発声法を紹介します。

声を浸透させる方法

2012/12/27

歌声を浸透させるという事は、声量を上げるという事にも繋がってきます。声が小さいと、マイクのボリュームを上げてもキーンというハウリングを引き起こすだけです。しかし、声は大きければ良いという物では有りませんね。カラオケのスペースと人数に応じた、声の使い分けが必要になってきます。

人間は必要な時に遠くへ届く声をだし、必要ない時は小さな声になります。山に登った時のヤッホ〜は、ずっと向こうの山まで届き山彦となって帰ってきます。ひそひそ話しは、周囲に聞こえないように声が通りにくくなります。

恋人の距離が30センチならば、周囲では何を話しているか判りませんし、笑い声だけが響きます。夫婦喧嘩は、部屋を越えて周囲の住民の耳にも届いてしまいます。声が丁度良く浸透するには、周囲の状況と集う仲間との関係なども影響するのです。

カラオケのあるスナックやクラブの場合は、他のお客様にも配慮して80%くらいの声量がベストです。80%の力で歌うとリラックスできて、声に優しさが出てきます。他のお客様の会話を邪魔しない事で、うるさい!という印象を避ける事ができます。大きなステージ形式のカラオケボックスでは、大人数のパーティーになる場合が多く、仲間内であれば遠慮はいりません。ステージにたったら貴方が主役です。

無理に声量を出そうとすると、咳き込んだり、頭がクラッとする場合があります。これは、大きな声を出すために声帯を締め付けすぎて咳き込み、ノンブレスにより酸欠になっているのです。声帯に負担を掛けず声量をだすには、息を吸った時の胸部を保ちながら発声する事です。楽器に例えると、小さな太鼓は身近に響きますが、大きな太鼓は遠くまで響くのと同じ原理です。人間の肺と胸部が楽器の共鳴板になるのですね。

息を大きく吸い込みお腹に力をいれて、息を細く出し絞り込むように発声すると、大きな声でなくても、良く響く浸透性のある声になります。胸部の形を維持しながら声を出すと、お腹からへっこみ、次に背中が抜けて、最後にゆっくり胸部が小さくなる発声法です。声帯に力を入れて大声をだせば、声は大きくても「うるさい!」声になってしまいます。カラオケは実力の80パーセントが一番適しています。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。