モンゴルってどんな所?
日本とモンゴルとの関係、モンゴル人の住居、モンゴルの食事、モンゴルの治安などモンゴルに旅をしたことのあるヤンヤンさんが紹介します。

突然現れたモンゴル人の住居

2014/05/21

モンゴルでは、社会主義時代にあてがわれたアパートが、今も多くの人々の住居となっています。また、草原では、小学校の教科書なんかにも出てくるパオ(もしくはゲル)と言われる移動式住居が一般に住居となっています。

以前私は、私の友人がモンゴルの首都ウランバートルに住んでいたので、その友人を訪ねて遊びに行ってきました。

そして草原に遊びに行った時のことです。草原に大きな円形のゲルがあるのを見て、いかにもモンゴルだなあと感動しました。その中は、思っていた以上に広かったです。そこで、家族みんなが過ごすのだから、ある程度の広さがるのは当然と言えバ当然ですが。

もちろん、中にはトイレはありません。少し離れたところに板を継ぎ合わせた小さな小屋にありました。でも、その板もしっかり継ぎ合わされているわけではなく、隙間だらけで、外から見える気がします。はじめは入るのにも躊躇しました。よく考えると、近くを誰かが通る事もないので少しくらい隙間があっても見えないか!と割り切ってしまえば、大丈夫です。自然の中で生活をしている感じでした。さすがにゲルで宿泊するだけの勇気もなく、日帰りで友人宅へかえって来ました。

友人はもちろん、首都のアパートに住んでいました。そのアパートの前には、少し広めの空き地がありました。普段はそこをみんな道路がわりに行き来していました。

ところが、ある日何やら建ちはじめたのです。そして、それがゲルであるとわかった時びっくりしました。どう見ても、公共の広場のような所に、いきなり、個人のゲルがたったのですから。しかも、首都のウランバートルの街中でマンションが立ち並んでいる所にです!

あとで調べると、都市内でも庭などにゲルを建て好んでそこに住むモンゴル人も少なくないようです。そういったゲルには、もちろん水道もなく、風呂もないそうです。また、少し街から離れるとゲルが立ち並ぶ場所もありました。ただそこは、収入が少ない人たちが住んでいるらしく、そこを歩くときには、日本語を話さないようにと友人に注意されました。

もちろん、町も発展していますから、年々景観は変わっていることでしょう。でも、もし行く機会があったら、草原のゲルに行ってみてください。モンゴルにいるのだなあとより実感できます。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。