モンゴルってどんな所?
日本とモンゴルとの関係、モンゴル人の住居、モンゴルの食事、モンゴルの治安などモンゴルに旅をしたことのあるヤンヤンさんが紹介します。

日本とモンゴルとの関係

2014/05/15

モンゴルでは、日本語学習者がまだ多いと言えます。

もともと、一般市民の中で、モンゴルで日本との関係が強まったのはやはり相撲によるところが大きいと思います。よく知られているのが、元大相撲力士、68代横綱の朝青龍。その他白鵬や日馬富士の横綱の3人がモンゴル出身です。また大関では鶴竜がモンゴル出身ですね。モンゴルに遊びに行った時も、ここ一体は朝青龍の土地だよ、広大な土地を指して友人が言ってくれましたが、経済的に豊かとはいえない人が多いモンゴル人にとって朝青龍は金持ちの象徴。憧れの的とも言えたのでしょう。

また、車も日本の中古車が多く、日本とのつながりが強さを感じます。

今では、成田からモンゴルへと飛行機も直行便がでています。7月8月の気候のいい時には関西国際空港からも直行便がでています。日本からモンゴルまで飛行機で約4時間だというのですから、モンゴルは隣国ですね。

経済的には、2010年の統計でGDPが58億ドルというのですから、いかにまだ経済的に大変かわかります。ちなみに日本の都道府県の中で人が一番少ない鳥取県でもだいたい200億ありますから、日本に比べると生活はまだまだ大変です。モンゴルでは国民全体の40%以上の人たちが、1日2ドル未満で生活していると言われているようです。少し内陸部に行くと、農業をするにも寒すぎるし、もちろん工業も発展していませんから仕事が限られてしまいますね。

今でこそ、モンゴルのウランバートルではお金のある人たちも出てきて、私立の学校へ子供たちを通わせて外国語を学ばせたり、留学させたりする人たちも増えたようですが、それもモンゴル全体でみればほんの一部です。

首都ウランバートルを見下ろす高台には、シベリア抑留による犠牲者の慰霊碑があります。戦後、投降した日本軍の捕虜は、一般にシベリアに労働力として連れていかれたといわれています。しかし、実際にはモンゴルにも多く連れてこれたようです。その慰霊碑が日本によって建てられ、モンゴルによって管理されています。

モンゴルへ行ったことのある人は多くはないと思いますし、日本でモンゴル人を見かけることも多くはありません。でも、モンゴルは日本ととても関わりのある隣国なんですよ。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。