イギリスってどんな所？: イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

ロンドン・世界最古の地下鉄のお得な活用法

2015/12/07

ロンドンの地下鉄は世界で一番古く、何とパディントン駅 - ファリンドン駅間が1863年に開通しています。日本では大政奉還前なので、なんとまだ江戸時代だったわけです。

当時のトンネル掘削技術は今ほど発達していなかったので、トンネルは最小限の労力で掘れる丸いチューブのような形をしています。そのため現在の地下鉄の車両も、その丸いチューブ型トンネルに合わせた形になっており、角が丸いかわいい見た目です。

ただこれ、イギリスに長く住んでいた彼氏いわく、乗り心地はあまりよくないそうです。天井が丸く低くなっているので、背が高い人は真っ直ぐ立てないんだとか。現代人は昔よりもだいぶ背が高くなってますしね。

さてこのロンドンの地下鉄ですが、世界最古かつ、初乗り運賃世界最高額としても知られています。何と現金で載ると、初乗り4.5ポンド（約650円）！　一時日本円が1ポンド＝250円ほどまで下がったときは、初乗り運賃1000円として話題になりました。

旅行者にとっての味方であるはずの公共交通機関がそんなに高いなんて、オソロシイ事態ですが、ロンドン市民が毎日そんな高額な運賃を払って乗っているわけがありません。これにはカラクリがあって、オイスターカードという日本で言うスイカやイコカのようなチャージ式のICカードを買うと、初乗り運賃が半額以下になる場合もあります。（それでも高いんですが）

地下鉄はゾーン1－9まであり、ロンドン中心部のゾーン1から、郊外のゾーン9まで広がっています。このゾーン内の移動の仕方によって初乗り運賃も変わってきます。

また、トラベルカードという1日乗り放題、複数日乗り放題が選べるカードがあって、こちらは先にお金を払って買うタイプ。どちらがお得かは移動するゾーンによるので、以下を参考に見比べてみてください。

wikipedia　ロンドン地下鉄

チューブの駅構内には大道芸人もいっぱいいて、歩いているだけで楽しいです。ただし朝晩の通勤ラッシュ時はものすごく混んでいて殺伐としているので、できるだけ近づかない方が無難です。

ライタープロフィール

そまちひろさん／女性／年齢：30代／中南米（2013年現在）／フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。