ドイツのクリスマス・ニューイヤー
ドイツのクリスマス、ニューイヤーの過ごし方やグルメを紹介します。

ベルリン、年末の素人花火

2013/11/18

ベルリン、年末の素人花火

ベルリン、年末の素人花火

ベルリナーは打ち上げ花火が大好きです。ベルリンでは年末が近づくにつれ花火や爆竹の音が街中に響き渡ります。これはプロの花火師が行っているものではなく、ベルリン市民がそこらへんの公園で火遊びをしているのです。市販の花火とはいっても曲がりなりにも打ち上げ花火。これが結構危険なのです。

年末の花火はベルリンの定番。子供から大人までのんきに花火を楽しんでいるベルリナーですが、私はこれが怖いので良いものと思っていません。いたずら好きの若者が人や車をめがけて花火を発射させるからです。実際にそのせいでヘコんでいる車がよく路上に停車しています。そして単純にその爆発音が神経を逆撫でします。爆竹音のような乾いた音は街中に響きます。年末のベルリンでは数十分に一回はその音を耳にします。朝から始まり夜が近づくにつれその頻度が増します。

私がこの「素人花火」に恐怖を感じ始めたきっかけは、数年前に参加したカウントダウン・イベントです。ベルリンでは、毎年大規模なカウントダウン・イベントが開催されるブランデンブルク門(Brandenburger Tor)に大勢の人が集まります。身動きが取れないほど人でにぎわっていますが、ここでも花火を上げちゃう人がいるんです。私が目撃したのは、若者が打ち上げ花火に点火した直後、違う男が現れその花火を蹴ったところです。もちろんその花火は群衆めがけて飛んで行きました。こういった危険も時にあり得るのです。

もちろん上記のようなことはまれで、深刻な事態はめったに起こるわけではありません。基本的には花火で遊びたいだけの若者やファミリーがやっているので、攻撃性はありません。しかし大晦日のお祭り騒ぎは恒例行事。酔っぱらいも増える時期ですので年末にベルリン入りした際には用心しながら市内を歩きましょう。どこからか花火が飛んで来るかもしれません。そんな破天荒で刺激的なベルリンの年越はいかがでしょうか。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。