介護の仕事体験記
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どうして介護の仕事をしたいと思ったのか?

2011/12/01

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現在、介護の現場では職員が不足しています。しかしその反面、介護の職に就きたいと思っている人が多いのも事実です。一旦は介護職に就くのですが、対価としての収入がほかの職種に比べてかなり安く、多くの人たちが離職してしまうのがその大きな理由です。

パソコンや携帯電話ばかりの毎日のなかで、人びとは「ふれあい」を求めています。機械や機器を相手にした仕事は無機質で、人間の本質のどこかを歪ませてしまうからです。

人と人が直接、関わり合える職種としては、医師や看護士、教員や保育士、ほかにもレストランや食堂など様々あります。しかしそれら職種の関わり方は、医師と患者、あるいは店主とお客といった関係で、それほど深い関わりを持ちません。

また保育士は時間内いっぱいの関わりを持ちますが、相手は乳幼児です。様々な人間関係で疲れた人たちは、あれこれと考えた挙句、高齢者介護の職場に行き着きます。

3世帯家族では、祖父母と父母、子どもたちが一緒に暮らしています。一昔前まではそれは当たり前の光景で、80代90代の高齢者をとても尊敬していました。しかし核家族化が進んだ今、高齢者は高齢者だけで生活をしています。そして高齢者意外の人たちの、高齢者と「ふれあう」機会は激減しました。

いま高齢者介護の現場で働く人たちの多くが、高齢者と「ふれあう」ことを求めています。人として大先輩である高齢者と共に居ることが、機械や機器だけを相手にしてきた人たちの心の歪みを和らげてくれるからです。高齢者には、そんな力があります。

勿論、一口に高齢者といっても様々な人がいます。寝たきりの人や認知症の人など、自分では何もできないばかりか、介助者に大きな負担をかける人たちもいます。しかしそれでも人間としての本質的な部分で「ふれあえる」ことは、介助者にとって大きな喜びです。

私が介護の仕事をしたいと思った一番大きな理由は、自分の両親の介護ができなかったことです。そしてこれまでの自分の仕事を振り返ったとき、機械や機器、書類だけが相手だったことに気付いたからでした。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。

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