家庭教師体験記
「家庭教師として生徒に好かれるために」「家庭教師先の両親との関わり」「小学生を教えた時は」「初めての中学生の生徒を持って」「トラブルについて」など家庭教師体験記を紹介します。

受験で失敗した生徒に家庭教師が出来ること

2014/06/26

受験で失敗した生徒に対し家庭教師は何が出来るのでしょうか。私は受け持った中学3年生の女の子が希望する高校に落ちてしまいました。彼女からの合格したという電話を待っていた私は待てど暮らせど電話が来ないことにイライラ。自分から電話をかけようかと思っているところに彼女の母親から落ちてしまったとの連絡を受けました。彼女は電話に出ることが出来ないほどの落ち込みようだと聞き、すぐに車を飛ばして彼女の自宅に駆けつけました。そこには彼女のご両親の姿があり肩を落としていました。「私の力が及ばなく、本当にすいません」と何度も頭を下げましたね。彼女は音楽の方に進みたいと話していました。そのため受けた高校も音楽に力を入れているところでした。音楽に関する能力は高かったようですが、知力が伴っていなかったようで不合格に。

私の経験を彼女に話し
私も高校受験で一度不合格になったことがあります。希望する高校ではなくすべ止めとして受けた高校に落ちてしまったのです。担任の先生に言われたとおりに少しレベルの高いコースを受けたのですが、受験日には極度の緊張。初めての受験ということで力が入り過ぎていたのかもしれません。自分の力を出し切れなかったのかな。初めての受験で失敗はかなり精神的なダメージが大きかったですね。両親も合格通知を手にして帰るものだと思っていたのでその落胆ぶりはひどかった。私も一度失敗したことがあるために彼女が受験に失敗し、かなり落ち込んでいる気持ちは手に取るように分かりました。受験の失敗なんて人生においては大したことではないのだけど、中学生の彼女がそれを理解するにはまだまだ経験不足。少しでも彼女の気持ちが晴れるようにするため、私のいままでの失敗談を面白おかしく話し続けましたね。こんな人でも大学に行って家庭教師のアルバイトが出来るんだと思ってくれたようで、彼女の笑顔が見れた時にはほっとしました。

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ライタープロフィール

けみさん/女性/年齢:40代/岡山県在住/子供二人の母、大学時代に塾講師を経験そのまま就職するが、公務員試験に挑戦。地方公務員となるが二人目を妊娠し退職。大学時代にアルバイトをしていた塾で再び塾講師に。