作曲家の舞台裏
「作曲家と演奏家の違いとは?」「作曲家の創作方法」「作曲家の歌唱指導」「作曲家と作詞家どちらが強い?」「作曲家の七つ道具とは?」など作曲家の舞台裏を紹介します。

作曲にはギターが便利?

2014/06/11

作曲に慣れてくると楽器は必要ありませんが、誰でも初めは得意な楽器で作曲すると思います。中でも一番人気があるのは、比較的に短期間で修得できる生ギターです。

生ギターは携帯性に優れ電源も必要ありませんし、音量を自在に調整することができます。私が使用しているのは、小型のオべーションです。チューニング・イコライザー・マイクが装備され、生でもOKですがステージでも使えます。大きさは一般のギターの三分の一ほどで、子供サイズともいわれています。しかし、このサイズが移動に一番便利なのです。

ギターで作曲するメリットは、コードを鳴らしながら声で作曲できる事です。中にはヒット曲のコード進行を解析して、コード進行を先に作ってしまう作曲家のいます。シンガーソングライターには、自分の好みとしているコード進行があり、歌手のイメージを統一できる曲を作リ出せます。

私の場合は、歌詞をしっかり把握してからマイナーかメイジャーかを決定します。暗く寂しい曲だからマイナーという訳ではありません。暗い詩に暗い曲を付けると、更に暗くなってしまう事もあります。

逆に明るい感じの曲だからメイジャーとは限りません。明るすぎると曲が軽くなりすぎるからです。私は、転調を使用したりシックスやナインスのコードを多用しています。

ギターの良さは、歌いながら作曲できる事です。しかし、依頼された歌手の音域にも配慮しなければなりません。作曲者に3オクターブの音域が合っても、歌手が2オクターブならば注意が必要です。せっかく作曲しても歌手が歌えなければボツになってしまいます。

また、ギターは簡単にコードを変える事ができるので、イメージの違った曲を数曲作り出すこともできます。 歌いやすいメロディーかどうか?
息継ぎは大丈夫か?
抑揚はあるか?
纏まりは良いか?
観客に伝わりやすいか?等々
ギターならではのメリットを活用できます。

私はレコーディングの時に、必ずギターを持って行きます。スタジオで急遽歌い方の指導をする場合もあり、打ち合わせ段階であれば、現場で作曲を修正する事も可能だからです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。