フィリピン語学留学(英語)・幼児&お母さん編
「幼稚園事情」「学費と教材」「幼稚園のセキュリティ」などフィリピン語学留学・幼児&お母さん編を紹介します。

フィリピンの幼稚園事情

2012/10/24

フィリピンの幼稚園には、私設幼稚園と私学の付属幼稚園があります。フィリピンでは、小学校入学前に幼稚園を卒業する事を義務つける法令案が提出されています。しかし、まったく予算の目途がたたないまま頓挫しています。

私設幼稚園は、100坪くらいの敷地に一軒家を建てて20名から30名ほどの園児を募集しています。市役所で営業許可を取り、税務署の申告をするだけで簡単に開設できます。おもに周辺集落の共稼ぎや、教育に熱心だけどお金がないお母さん達に支持されています。午前と午後の二部制に分かれていて、お母さんも一緒に残る事ができます。

午前の部は、朝8時からスタートし10時にスナックタイム、そして11時30分で終了します。スナックタイムはお菓子を食べる時間ですが、スパゲッティやサンドイッチなど結構お腹に溜まるメニューを持ってきます。フィリピンでは、学校も商店も役所も11時30分から1時30分までが昼休みです。2時間と長いですが、一度家に帰って家族で昼食をとる節約型が多いのです。午後の部は1時30分時から5時までになります。朝は忙しくて時間が無いお母さん達が子供を連れてきます。

私設幼稚園は、ゼロ歳児から6歳児まで混合した環境になり、日本で言う保育園に近いと思います。学習に興味の有る園児だけを集めて、数の数え方や挨拶、そして物の名前などを英語で勉強します。学習を教える先生が一人、園児の世話をするスタッフが二人、監視するスタッフが一人と非常に少ないメンバーです。しかし、お母さんが自分の子供の世話をするので、何の問題もありません。

私設幼稚園ですから、スタイルも料金も同じではありません。月額500ペソ(1000円)を目安にしてください。

私立の付属幼稚園は、大学、ハイスクール、エレメンタリーの付属施設として運営されています。殆どの場合、エレメンタリーの敷地内に設置され、小学校の設備や施設も兼用します。こちらも午前と午後の部に分かれていますが、私設と違う点が3つあります。1」午前は小学校に入る為の準備学習として、英語の授業が行われ先生は国家資格を持っています。2」午後の部はオプションで、苦手な科目や遅れている科目の特別レッスンを受ける事ができます。3」お母さんは授業中が終わるまで教室に入れません。外のテラスで待つ事になります。月謝は月額1200ペソ(2400円)ですが、教本と制服一式、ジャージ一式1800ペソ(3600円)が必要です。日本の幼稚園の2ヶ月分以下で済みます。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。