中国で教えられたこと: 中国滞在（7年）のヤンヤンさんが中国で教えられたことを紹介します。

中国のお年寄りから学ぶこと

2013/11/27

私が中国人を見ていて一番羨ましいこと、それは「老後の過ごし方」です。

朝、公園やマンションの広場ではたくさんのおじいちゃんやおばあちゃんが集まって太極拳をしたり、体操をしたりしています。そういう場合は決まって一人、先生のような人（これも同じくらいのお年寄り）がみんなを教えながらやっているわけですが、みんな背中がピンと伸びていてとても健康そうに見えます。

また、昼間には日なたに集まって楽しそうにおしゃべりをしたり、机を出してマージャンをしたり、囲碁を打ったり、また孫の面倒を見たり、本当に生き生きと楽しそうに老後の時間を過ごしているように見えます。

日本でも活動的なおじいちゃん、おばあちゃんはもちろんいると思います。でも中国では本当に楽しそうなお年寄りを多く目にします。人との関わりを遠慮しながら持とうとする日本人に比べて、中国人のお年寄りはある意味図々しいほどに（笑）、人と関わろうとする雰囲気があります。

例えば赤ちゃんを連れていると特によくあるのですが、子供が少しでも寒そうならばすれ違うおばあちゃんの90パーセントに「寒くないの？」「寒そうだからもっと服を着せてあげなさい」と注意されてしまいます。

夫婦共働きが多い中国の社会では、子供の面倒を祖父母に任せる親が多いです。ですから、子供を連れていると気軽に同じくらいの子を連れたおばあちゃんが声をかけてくれて、ママ友ならぬババ友が多くできます。私の母かそれよりも上ほどの年齢で、私と同じように子供の面倒と家事全般をこなしているおばあちゃんは本当にパワフルで、私の方が疲れていて情けなく感じることもあります。

歳をとっても誰かに必要とされ、その役割をしっかり果たしている姿は本当に勇敢でかっこいいものです。また、とにかく外に出て人と交流し、運動や趣味に時間を費やしているその姿はとても楽しそうで、私もそんなふうに歳をとっていきたいな、と感じさせてくれます。

中国人のお年寄りのように老後を過ごすことが私の夢です。

ライタープロフィール

はなオンマさん／女性／年齢：30代／中国北京在住／中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。