中国で教えられたこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で教えられたことを紹介します。

「割り勘」と「節約」

2013/11/21

初めて中国に来たとき、私は19歳でした。その時は語学留学で来たのですが、学生だったので日本では友達とのつきあいは「割り勘」が当たり前でした。

ところが、中国に来て、中国人や他の国の人と知り合って付き合いをしていくなかで、「割り勘」が存在しないことを知りました。特に、中国人の友達と食事に行くと必ずと言っていいほど中国人の友達が支払いをしてくれます。

どうしてかと言うと、中国人にとっては外国人の私は「客人」であるからです。場合によっては私の方がお金を持っている場合もあるわけですが、中国人の友達にとってはそんなことは関係ありません。

頻繁に食事に出かける友達とは、「今回は私が払うよ。今度払ってくれたらいいから」と言う風になります。ところが、日本では人によっては何十円まで割り勘をすることがあります。また、節約をすることはどこか「美徳」にされていますよね。

ご飯の食べ方に関しても、最後まで残さないで食べることが美徳ですし、作ってあげた側も最後まで食べてくれると「ああ、おいしかったんだな」と思いうれしく感じます。

しかし、中国では、出された料理を最後まできれいに食べてしまうと、料理を出した側に「少なすぎたかな?足りなかったかな?」と思わせてしまうことになり、失礼にあたってしまうので、接待する側は食べきれないほどの食事をふるまいますし、食べる側は全て食べきらないようにします。

中国人にとっては節約することやけちけちすることはとても恥ずかしいことにあたるようです。もちろん、日本人だって「節約」は美徳ですが、「けち」にいい印象はありませんが。

私としては、中国人や他の国の人と付き合うときには、「割り勘」をしないことはもちろん、レストランで食事を注文するときには、人数分ぎりぎりに(ちょうど食べきれる量だけ)注文するのではなく、少し多めに注文するようにしています。

逆に、日本人と付き合うときにはきちんと「割り勘」をして、レストランで食事を注文する際にもあまり無駄になりすぎないように注文するようにしたりして相手によって対応するようにしています。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。