- 仕事体験記
- こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。
店長さんのお仕事
2011/04/06
ついこないだ採用されたばかりのくせに店長さんになってしまったわたしは、早速スタッフの面倒をみないといけなくなりました。まずは、採用・不採用を決めないといけないんですね。
最初はこっちのほうが緊張して、どっちが面接しているんだかなんて感じだったような気がします。特に技術も知識もいらない仕事なので、感じのよさそうな、素直に仕事してくれそうな、というだけで採用を決定していました。特殊技能を必要とする職場でない限り、ほかでもそういう基準で採用しているようです。自分のいうことをハイハイと聞いてくれる人が欲しいですからね。
明らかに独断と偏見でスタッフを採用、きっと不平不満を感じた人も多かったことでしょう。そして、雇ったスタッフのシフトを考えるのがわたしの仕事のひとつでした。20代の若い人がほとんどでしたが、子持ちの人が混ざることもあったり、それぞれのライフスタイルに合わせて勤務調整をするような感じです。パズルのようで面白かったですけどね。
ところで、ショップのお仕事をいうのは暇なときはとても暇になります。忙しい仕事だとあっという間に時間が過ぎてしまうものですが、暇だと疲れる。暇だと愛想も悪くなるし、なぜか疲労感が漂って怠け者になってしまう。そんなスタッフに無理やりはっぱをかけても、大して効果はありませんでした。疲労感漂う愛想の悪い店員が入り口をにらんでいる店がはやるわけはないですよね。
店長さんとして「どうしようかな〜」と考えていた際に、ある現象を発見したのです。男のスタッフが入ると雰囲気が変わる。洋品店なので女性の応募のほうが多いのですが、常に男性も数人応募してくるのです。試しに、男、女、男、女と採用していくようにすると・・・みんな生き生き。オッ?若く、女性ウケする男性を採用することで、不機嫌、無気力、倦怠感が解消されることになったのです。
別に仕事ができなくてもいい。そこにいてくれるだけで、職場の精神状態がよくなる!・・・日本の会社で、無知でも無能力でも若い女性を採用したがるのは、まさにこのパターン?店長になって、その意味がよくわかりました!効果絶大!
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山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。