農業体験記
「農業とは」「美味しい野菜の作り方」「害虫について」「収穫から出荷までの流れ」「農業の収益はどのくらいか」など農業体験記を紹介します。

動物よりも昆虫よりも恐ろしい存在

2013/08/08

畑をやっていれば色々な問題にぶつかります。虫によって野菜を全滅させられてしまう事もありますし、友人の家にはイノシシが訪れ野菜を食べられてしまい全滅したと言う話も聞いた事がありますし、毎年対策を練る必要があります。私の住む町には動物被害などは無いので特に問題は無いのですが、虫が多く出るので虫問題に悩まされています。

虫の被害を少なくするには農薬を撒けば解決します。農薬を散布する事で虫がやってこないので問題は無いのですが、無農薬で野菜を作りたいと思っており、農薬を撒く事を躊躇っています。市場に出ている野菜は殆ど農薬が使われており、農薬の恐ろしさを知らずに食べている人も多くいると思います。農薬は薬というだけあり、すごく臭いですし色も変な色をしており、この薬を体内に入れていると思うとぞっとします。

お店では虫が食べた痕が無い野菜が売られていますが、これは農薬を使っているからです。購入者側からすれば虫が食べた痕がある物よりも綺麗な物を買いたいと思いますが、実は綺麗な野菜ほど農薬が使われており、体には良くないとされています。その為農家さんは、出荷する野菜には農薬をバンバン使い、自分で食べる野菜には農薬を使わないようにしている人が殆どのようです。

動物被害や害虫被害も深刻ですが、この被害よりももっと酷い被害があります。それは人間による盗難です。飽食の時代に野菜を盗む人なんていないと思ったのですが、平気で野菜を盗んでいく人がおり、植えてあったたまねぎがごっそり無くなっている時もありました。虫や動物ならまだ可愛いですが、人間の場合は何だか怖く深刻な問題でもあります。ただ一つ面白い話があります。それは盗まれた野菜の中には捨ててしまう野菜も混じっていて、霜でやられてしまった激マズサツマイモを盗んだようで、今頃苦い顔をしているのかな?と思うと少し気が晴れます。

畑に植えられていると人間の心理として盗みたくなる気持ちも判らないでもありませんが、農家さんが丹精込めて作っている野菜なので、盗まないで欲しいと思っています。ある農家さんは「自分の子供が誘拐されたよう」と言っており、盗む位なら無料であげるので、一言位言って欲しいですね。

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ライタープロフィール

秋山学さん/男性/年齢:30代/群馬県在住/ライター歴約9年位です。今までに男女問わずライターをさせていただき、ジャンルを問わないライターを心がけています。