- 農業体験記
- 「農業とは」「美味しい野菜の作り方」「害虫について」「収穫から出荷までの流れ」「農業の収益はどのくらいか」など農業体験記を紹介します。
肉体的にも精神的にも辛い農業
2013/07/30
農業は辛い。これは否定しません。夏は暑いですし冬は寒い。女性の方は夏は日に焼けますし、冬は北風が吹いてる中作業するのはとても辛いです。私が畑をやり始めた当時は苦痛で嫌でした。冬にほうれん草を出荷した時には、ドロを落とすので水で洗ってから出荷していた時があり、真冬に外の水道で洗っていた時には相当落ち込みました。
また、せっかく手間隙かけて作った野菜が安かった時には精神的にも辛かった思い出があります。私が始めた時期は丁度豊作の時期にほうれん草を市場に出荷してしまい、一束30円しか値段が付かず大赤字だった事がありました。また少しでも形の悪い物を出荷した時には「こんな野菜では馬も食わない!持って帰れ!」といった事を言われ、初めの頃は大変でした。
初めの頃にそういった挫折を味わってしまったので農業をやっていく自信がなくなってしまい、一時期止めていた時期があったのですが、近所の方の話では市場に出すのは駄目らしく、市場はある程度値段が決まっているので出荷する人も少ないようでした。野菜を出荷するなら農協や道の駅などに出荷する方が値段が良いらしく、最近の傾向では道の駅に出す人が増えているようです。
私の家では昔から市場に出していたので当たり前のように出していましたが、道の駅に出荷するようになってからは売り上げも倍になり、楽しみながら野菜を作っています。道の駅では市場のように罵声を浴びる事もありませんし、一束30円といったひどい値段が付く事も無く、赤字にならずに野菜を作れる点がありがたいですね。
ただ道の駅の場合には場所代を取る所や、売り上げの何パーセントといった感じで料金を取られる事もあり若干不満もありますが、それでもモチベーションを下げずに野菜を作る事が出来ています。
野菜を作る上で重要なのは作った野菜をきちんと出荷出来るかどうかだと思います。幾ら安い金額でも捨ててしまったら0円なので、時には妥協する事は大事ですし、損をしたくないなら販売ルートの確保や営業などを行う事も重要です。野菜を作っていれば良いのではなく、営業なども行う必要もあるので、ある程度人間が出来ていないと農業も難しい職種なのかもしれませんね。
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秋山学さん/男性/年齢:30代/群馬県在住/ライター歴約9年位です。今までに男女問わずライターをさせていただき、ジャンルを問わないライターを心がけています。