農業体験記
「農業とは」「美味しい野菜の作り方」「害虫について」「収穫から出荷までの流れ」「農業の収益はどのくらいか」など農業体験記を紹介します。

収穫から出荷までの流れ

2013/08/06

神経を使う瞬間
農業の仕事は野菜を出荷するまで気が抜けません。野菜をきちんと作り出荷する事で収入を得るわけですが、野菜にも規格があり条件に合わない野菜は出荷する事が出来ません。野菜を作るだけでも大変なのに、少しでも規格に合わないと出荷出来ないので最後まで気が抜けません。

野菜の規格は出荷する場所によって違い、特に厳しい場所は農協です。農協の場合には出荷する箱や野菜の大きさなども厳しく、農家初心者の方は結構大変かと思います。その点スーパーや道の駅などに出荷する野菜に関しては特に厳しくなく出荷出来るので、小規模農家さんは農協よりも道の駅のような小売販売に出荷した方がいいかもしれません。

ただ農協に出す魅力はきちんと出荷すればそれなりのお金になる点です。規定の箱や重さなどがあり神経を使いますが、出荷する事が出来れば収入を得られるので、農家で生活を行うのであれば農協に出すのが一番良い方法です。道の駅の場合には、売れなかったら廃棄しなくてはいけませんし、出荷しても売れなければ収入に繋がらないのでリスクもあります。

どんなに美味しい野菜でも形が悪かったり、規格の大きさに満たなければ出荷する事が出来ません。選別を行い箱に詰める事で出荷する事が出来るのですが、見た目だけでは判断出来ない為に量りを使って選別を行う事も多く、夜遅くまでかかってしまう事もあります。

農家を始めた頃には農業はアウトドアな仕事だと思っていましたが、選別の為に家に居る時間の方が長い時もあります。ただポジティブに考えると、外の作業と室内の作業があるので、丁度良く気分転換出来る点は農業の魅力だと思います。

農業はのんびり畑を耕していれば良いイメージがある方も居ると思いますが実際の所、全然のんびりではありません。一日でも出荷が遅れれば野菜が成長してしまい規格に合わなくなってしまう為に、寝ずに作業する事もあります。これからもし農家を始める方は人手が多い方が良いので、なるべく家族で行うようにすると作業も楽になるのでお勧めです。

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ライタープロフィール

秋山学さん/男性/年齢:30代/群馬県在住/ライター歴約9年位です。今までに男女問わずライターをさせていただき、ジャンルを問わないライターを心がけています。