マカオってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きのマカオを紹介します。

マカオにあった?!どこでもドア

2011/03/01

マカオのシンボル的存在でもある大三巴碑坊(聖ポール天主堂跡)

マカオのシンボル的存在でもある大三巴碑坊(聖ポール天主堂跡)

大三巴碑坊前にある広場では、クリスマスソングの歌声が!

大三巴碑坊前にある広場では、クリスマスソングの歌声が!

マカオに来たのなら、絶対にここに行くべきです!マカオは、世界で3番目に世界遺産を持つ国であると言われていますが、マカオの場合は、「マカオ歴史市街地区」と言う、世界遺産である8箇所の広場と、22箇所の建物が集結しているエリアがあります。

マカオ半島の南側にそのマカオ歴史市街地区があるのですが、まずはマカオのシンボル的存在でもある「大三巴碑坊(聖ポール天主堂跡)」。みなさんも1度は雑誌やテレビ、絵葉書などで目にされたことがあるのではないでしょうか?

え?!何で建物の正面だけが1枚壁のように建っているの?っと初めてそれを見た私は驚きました。いや、誰もが驚くはずです。だって、その建物の正面をくぐっても、その先にはただ空間が広がっており、上手い具合に本当に建物の正面(ファサードとも言います)だけがポツリと取り残されているのです。

ドラえもんに出てくる「どこでもドア」のようにドアの部分だけが建っているような感じとでも言いましょうか、この大三巴碑坊は、十七世紀の初め頃にイエズス会によって建てられたものらしいのですが、1835年に火事が起き、このように正面壁部分以外は燃えてなくなってしまったそうです。

もし火災に合わなければ、どんな教会だったのでしょうか?気になるところなのですが、この1枚壁をずっと見つめていると、「スケールの大きい豪華な教会だったんだよ」っと言う、言葉が今にも聞こえてきそうです。また、ここにはポルトガル人だけではなく、九州にある長崎県から幕府の罪を逃れ、追われた日本人キリシタンの多くも加わっていたとの説もあります。

どこでもドアをくぐった先の方には、天主教芸術博物館と納骨堂があるのですが、館内には、火事で焼け残ったと言われている、聖ミカエルの銅像や、当時使われていと思われるたくさんの小物類などが展示されています。

また、この大三巴碑坊の裏側には階段が付いていますので、上に登ることもできますし、私はたまたまクリスマスイブに行ったのですが、前にある小さな広場では、地元の人達によるコーラス(クリスマスソング)の催し物がやっていました。後ろには大きな1枚壁の教会があり、前では素敵なコーラスと、たまには日本とは違った独特な雰囲気の中でクリスマスを過ごすのもいいものです。

大三巴碑坊(聖ポール天主堂跡)情報
住所:大三巴街

関連記事
ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」