マカオってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きのマカオを紹介します。

マカオがなぜマカオと呼ばれているのか?

2011/02/25

グランド・リスボア・ホテルを見上げた時のショット

グランド・リスボア・ホテルを見上げた時のショット

横から見た夜のグランド・リスボア・ホテル

横から見た夜のグランド・リスボア・ホテル

マカオの正式名称は、「中華人民共和国澳門特別行政区」と言うのですが、中国では簡単に「澳門」と呼ばれており、中国共通語ではアオメンと発音し、広東語ではオウムンと発音するのですが、そう言われてもマカオの事なのか何なのか、なかなかピンときませんよね。ちなみにポルトガル語の正式名称は、「Macau」であり、英語ではなぜか「Macao」と表記されているのを良く目にしますが、こちらの場合の発音はマカオの事だとはっきりと分かるかと思います。

そもそもこの「マカオ」という名前は、ポルトガル語の特有のもので、マカオの見所の一つである、海の女神(阿媽)を祀った最古の中国寺院「媽閣廟」(もかくびょう)の名から由来していると言い伝えられています。それはなぜかと言いますと、この媽閣廟を広東語で言うと、マァコッミュウと発音するのですが、媽閣(マァコッ)が転じて、マカオとなったようで、ゆっくり口に出して言ってみれば分かりますが、確かにマカオと聞こえないことはありませんよね。

さて、歴史をたどってみると、この媽閣廟は、明代初頭に建てられたものなんだそうで、それが今でも残されており、さすがマカオで1番古いお寺だけあってか、たくさんの地元の人々、中国人観光客が深々と参拝している姿を目にしました。それにしても、中国のお線香の長〜いこと!太〜いこと!おかげでこの周辺は目にしみるほど煙たいのですが、この煙を減らすために日本の線香は、やたら細く小さく作っているのかもしれませんね。

媽閣廟は、広東省のお隣の福建省からやってきた船の話にまつわって建てられたもので、むか〜し、むか〜し、阿媽と言う女の人が船に乗りたかったものの、乗るお金がなく、それを見かねた漁民が自分の船に乗せてあげたそうです。ですが、渡来している途中にひどい嵐に巻き込まれてしまい全ての船が遭難してしまったそうです。阿媽を乗せた船以外は・・・

この船だけがなぜかマカオに渡ることができたそうなのですが、気づくと阿媽は消えており、何と!女神の姿となって現れたというから、驚きです。現代においては、まずありえないことなのですが、昔の話だと何だか信じられるもので、その船がどんな船か気になりませんか?

その場所に漁民が阿媽の名に因んで媽閣廟を建てたと言われているのですが、中に入るとその船の絵がありますので、気になる方は入場料金無料ですので是非実際に行かれて見て下さい。

媽閣廟(A-Ma Temple)情報
住所:澳門媽閣上街
営業時間:8時から18時まで

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」