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大分県/日本一雄大壮厳で国指定史跡重要文化財の正体とは〜国東半島vol.4

2011/04/20

「大日如来像」(約6.8メートル)

「大日如来像」(約6.8メートル)

真夜中頃、神殿のそばから何やら音がするので、不審に思った権現さまが神殿のドアを開けてみると、何と!石段がもうすぐそばまで積まれているではないか!数えてみると・・・

「99段!」(汗)

しかも下からは鬼が!鬼が最後の100段目の石をかついでこっちに上ってきている・・・・権現さまは「こりゃ〜大変だ〜!」このままだと里の(太った)人間が食べられてしまう〜!どけんかせんといかん!!と、とっさに・・・・

「コケコッコ〜!」

と、ニワトリが鳴く真似をしたそうです。これを聞いた鬼は・・・・・・とても慌てて「夜明けのニワトリが鳴いてしまった・・・もう夜明けか、このままだと権現さまに食われてしまう」っと、最後の100段目の石を持って6キロ先の平地まで走って逃げました。

持っていた石を放ったら、石が立ったまま倒れなかったため、そこを立石を呼ぶようになったと言われています。その後、鬼も倒れて死んでしまい、これを聞いた里人らは、これで平和に暮らすことができる、全て権現さまのおかげだと、岩にみごとに刻まれた大日如来さまのお加護であると朝夕手を合わせるようになったという説があるそうです。

その大日如来像というのが、これまたすごい!仏像はいくらでも見たことがあるけれど、岩に彫られた仏像を見るのは初めての事で感動!

鬼が一晩で一生懸命作り上げた石段を、上った先に現われたもの・・・それは、それは巨大な壁に刻まれた日本一雄大な「不動明王像」(約8メートル)と「大日如来像」(約6.8メートル)で、この2つの石(岩)仏を「熊野磨崖仏」と呼んでいるのですが、伝説では、718年に大分県宇佐八幡の化身仁聞菩薩がつくったのではないかと言われているようですが定かではありません。

ちなみに熊野磨崖仏は、昭和30年2月15日に国指定史跡に認定され、昭和39年5月21日に国指定重要文化財に指定されています。

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」