メキシコシティでアパート探し
「メキシコシティのアパートとは」「アパート情報を得る方法」「アパート内覧で起こったトラブル」「メキシコシティの賃貸相場」などメキシコシティでアパート探しについて紹介します。

部屋だけでなく、周辺環境も大事

2018/04/04

メキシコシティに来てまだ間もない頃は、土地勘もなく、インターネットで「この物件は〜地区にあって…」などと書かれていても、実際にどんな雰囲気の場所なのかは見当もつきませんでした。そのため、ネット上のアパートの写真が良ければとりあえず見に行ってみるか、ということで、いろんな地区を見て回ったものです。

基本的に、地下鉄の駅から近くて、夜も人通りがあって、スーパーだけでなく地元の市場がある地域、というのが理想的です。そういう地域はもちろん人気があるので、家賃も高騰しがち。

一度、月1500ペソ(1万2千円)という激安の部屋をネットで見つけました。キッチン、トイレは共同ですが、それでも安すぎます。Googleマップで調べると、中心部からはあまり離れていませんが、聞いたことのない駅が最寄り駅でした。アパート自体は写真で見た感じでは結構きれいだったので、一応見に行ってみました。

すると、排気ガスがすごい6車線道路を、駅から1キロ以上歩いたところにあるアパートでした。大きなスーパーが途中2軒ありましたが、市場などがある雰囲気ではありません。すれ違う人たちの感じもどこか怪しげでした。

実際にアパートに着いてみると、まあ物件自体はそれほど悪くなかったのですが、あまりにひどい周辺環境にすでに圧倒されていたため、部屋もロクに見ずに「ここには住みません」と立ち会ってくれた住人に告げました。やはり安さには理由があるものです。

また、諸条件が揃っていても、遅くまで営業しているバーがある地域は避けたいものです。メキシコでは騒音防止条例などないので、夜遅くまで開いているバーはがんがん音楽をかけて営業するからです。

それから、大きな幹線道路沿いの物件も避けたいものです。ディーゼル車がまだまだ普通に走っているメキシコでは、排気ガスで喉や鼻をやられがち。一度幹線道路沿いの物件を見に行ったら、部屋の中まで排気ガスの匂いがしたので、そこも即座に断りました。

3拍子も4拍子も揃った物件というのは、本当になかなか見つからないものです。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。