メキシコシティでアパート探し
「メキシコシティのアパートとは」「アパート情報を得る方法」「アパート内覧で起こったトラブル」「メキシコシティの賃貸相場」などメキシコシティでアパート探しについて紹介します。

アパート内覧で起こったトラブル

2018/03/27

たくさんアパートの内覧をしていると、思わぬトラブルに遭遇することもしばしば。身の安全に関わるようなシリアスなトラブルは、幸い体験したことはありませんが、思わず脱力してしまうような出来事も。

ローマ地区という閑静な住宅街にあるアパートを見に行ったときのこと。5部屋あるという大きなアパートで、1部屋のみが貸し出し中でした。雰囲気のある古い建物で、ひと目で好きになりました。共有スペースに窓はなくうす暗いのですが、個人の部屋には外に向けて窓があるとのことだったので、それなら大丈夫か、とすっかり借りる気になっていました。

ところが、大家さんが「空き部屋自体の鍵を忘れた」と言い出したのです。肝心の部屋の中が見れないと、決めようがありません。しかも大家さんはメキシコシティのかなり端の方に住んでいて、鍵を取りに戻ってくれる気配はありません。

「それなら、明日また来るから都合のいい時間を教えてください」と言うと、「明日は朝7時に他の内覧の子が来るから、その子がもし部屋を気に入らなかったら、連絡するから」と言うのです。朝7時に内覧…くらくらしましたが、もちろんそれ以前に内覧予約を受け付けてくれるはずもなく、渋々連絡を待つことになりました。

しかし結局朝7時に内覧した人が部屋を気に入り、わたしにチャンスは回ってきませんでした。しかし部屋自体の鍵を忘れるとは、まったく何のための内覧でしょうか。

また、これも内覧のときの話ですが、あるアパートの部屋を見に行ったときに、大家さんが「まだ全部の部屋に人が住んでいるから、許可をとってある人の部屋を参考に見せるから」と言うのです。許可があるとは言え、人の部屋を勝手に見るのは気が進まないな……と思いながら付いていくと。

大家さんがノックもせずにドアを開けると、ベッドには全裸で寝ている男性が。慌ててドアを閉めた大家さん、「この時間にはいないって言ってたのに」とぶつぶつ言い訳をしていました。気まずいことこの上ありません。

とにかくメキシコ人の適当さが炸裂するアパート内覧なのです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。