メキシコシティでアパート探し
「メキシコシティのアパートとは」「アパート情報を得る方法」「アパート内覧で起こったトラブル」「メキシコシティの賃貸相場」などメキシコシティでアパート探しについて紹介します。

メキシコシティのアパートとはどんなもの?

2018/03/09

メキシコシティには、100年前に建てられたアパートが未だにあちこちに存在しています。外観はもうかなりぼろぼろで、今にも崩れ落ちそうなので、「どんなひどい状態だろう」と恐る恐る中に入ると、ばっちりリノベーションされて、レトロながらも清潔感のある部屋、ということがよくあります。

また、外からは分からないのですが、綺麗に手入れされた中庭(パティオ)がある物件も結構あります。メキシコ人はこの中庭にかなり強いこだわりを持っていて、中庭付きの物件はとても人気があります。中庭を造らなければあと2、3部屋は作れるのに、といらぬ心配をしてしまいますが、住民たちの憩いの場所になるし、風通しも良くなるというメリットがあります。

さて、肝心の部屋ですが、ワンルームタイプ、2ベッドルーム、3ベッドルーム、それ以上と予算に合わせて部屋数が選べます。例えば3ベッドルームでもバスルームはひとつ、という物件が多いです。ちょっと高級になると、各部屋にそれぞれバスルームが付いていたりもします。

古い物件だと本物の板張りの床で、とても風情があります。物件案内にも「木の床」とわざわざ書く大家さんも多いので、ステイタスのひとつなのでしょう。手入れが大変、というので、リノリウムや、プラスチックの偽木目に代えてしまう物件が多いとのこと。

また古い物件や高級物件だと、バスルームにバスタブが付いていますが、それ以外の物件にはバスタブはありません。シャワーのみです。

最近は日本でも、マンスリー賃貸で家具付き、という物件がありますね。メキシコシティでも家具付き物件はあるのですが、数は少なく、高上がりで、しかも人気があるので、見つけるのは至難の業です。

ただ日本と違うのは、一部家具付き、という物件もあること。例えば前の住人が結婚するなどの理由で、いらないガスオーブンや、冷蔵庫、テーブルなどを置いていくとします。大家さんはそれを捨てることなく、ちゃっかり利用しているわけですね。しかし人の出入りが激しいメキシコシティでは、住民は家具を全部持ってあちこち移動するわけではないので、一部家具付きは結構喜ばれたりもします。

傷みが激しい物件もあるので、事前に気になる箇所は写真を撮っておく、というのも必要なことですね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。