人生を変える旅をするには
「若いうちの旅のススメ」「旅は新しい自分を見つけるチャンス」「知っておきたい旅のリスク」「現実逃避が人生を変えるきっかけになることも?」「旅に出ようか迷っている人へ」などを紹介します。

人生を変える旅には、お金の計画も大事

2018/01/12

自分を変えたい、人生を変えたいと思って出る旅にはいろいろなパターンが考えられます。気持ちばかり大きくても、先立つもの=お金がなければ行動に移すことは難しいですよね。ここではわたしが実行した長期旅行のケースについて紹介してみます。

2010年に東南アジアとインドを巡る長期旅行に出発する前には、ダブルワークでお金を貯めました。メインの仕事はお給料が安く、普通に生活しながらお金を貯めるのが難しかったためです。

夜遅くまで働く飲食店などは体力的に厳しいし、長期アルバイトが前提なので、休日だけ出来る短期アルバイトに的を絞って探しました。運よく展覧会の監視員の短期バイトが見つかり、休みの日だけまとめて仕事をすることができました。

また試験監督のアルバイトも、土日祝日に仕事が集中している上、特別な技術や経験も必要なく、手軽に出来るダブルワークでした。

しかしいくらお金を貯めるためとは言え、ずっと休みなしで働くというのは体力的にも精神的にも厳しいです。実際、ほぼ休みなしで働いていた5ヶ月ほどは、口内炎がくり返し出来たり、喉が常に腫れていたりと、体調がかなり悪かったです。わたしは元々丈夫な方ではあるのですが、身体を壊して医療費に稼いだお金をつぎ込んだら笑い話にもなりませんから、ダブルワークは体力と相談しながらするのが大事です。

長期で旅行に出るときはまた、どうやって現地で現金を引き出すか、というのも大きなテーマです。今の時代、日本円で大金を持って行って、現地で少しずつ両替しながら使う、というのは賢くありません。今やどこの国に行っても大抵ATMがあるので、海外ATMでも使えるカードを持っていくのがいいです。

海外で現金が引き出せるカードには大きく分けて2種類あります。まずはクレジットカードでキャッシングするタイプ。年率換算の利子が付くので、結果的に損をすることが多いです。また、キャッシング上限額が低い場合は、生活費が1ヶ月に引き出せる金額を上回ってしまうことが多く、不便です。

自分の口座から直接引き出せるデビットカードタイプです。このタイプはレート換算率が公式レートの+4−5%のことが多く、キャッシングタイプより1%ほど高いのですが、日本でお金を引き出すのと同じ感覚で使えるのでとても便利。

結論としては、長期旅行にはデビットカードタイプを予め日本で作って持っていくのがオススメです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。