人生を変える旅をするには
「若いうちの旅のススメ」「旅は新しい自分を見つけるチャンス」「知っておきたい旅のリスク」「現実逃避が人生を変えるきっかけになることも?」「旅に出ようか迷っている人へ」などを紹介します。

長期旅行に出る前に済ませておきたいこと

2017/12/19

夏休みや年末年始休暇の短期旅行で訪れた場所で、人生を変えるような体験をした、という人もいると思います。でもやはり、「人生を変えたい!」と決断して旅に出る場合、長期旅行になることが多いのではないでしょうか。

長期旅行に出るとなると、いろいろと準備が必要になってきます。旅行に必要なものを買い揃えるだけではなく、身辺整理的なことも含めてです。

まず1人暮らしの人は、今住んでいる家をどうするか、という決断に迫られます。例えば3ヶ月間家を空けるなら、解約してしまうのか、誰かに代わりに住んでもらうのか。日本の不動産は又貸しに厳しいですが、もしできるならairbnbに掲載して、自分の町に来る旅行者に部屋を貸し出すというのもありだと思います。

それから日本で入っている健康保険や年金、住民税などを、日本にいない間払うかどうか、という選択も必要です。何ヶ月も休ませてくれる会社などそうないでしょうから、長期旅行に出るとなったら会社を辞めることになります。すると福利厚生が国民健康保険と国民年金に切り替わります。この2つは、海外転出手続きを住民票のある役所ですると、海外にいる期間払うか払わないかが選べます。

国民健康保険は、海外で病院に行った場合でも、手続きはややこしいですが後から治療代が返ってくるというメリットがあります。また年金も、海外にいる期間でも払っておけば、ちゃんと受給条件年月に含めてもらえます。これは、目先のお金をとるか、後からの安心をとるか、という個人の判断だと思います。

住民税に関しては、その年の1月1日に住所のあった場所で課税されます。例えば2014年の12月に海外転出手続きをすると、2015年分の住民税は課税されないことになります。もし出発時期を年内ぎりぎりにしようか、年明けにしようか迷っているなら、住民税を払わなくていい年内出発がお得かもしれません。

海外旅行保険に入るかどうかも決めなくてはいけません。何か大きなトラブルに巻き込まれたとき、家族に迷惑をかけないように入っておくのがベストなのですが、行き先や期間によって掛け金が大幅に変わってくるため、悩みどころです。行き先や旅のスタイルに合わせて、リスク判断をしてほしいと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。