バリ島の楽しみ方
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バリ島旅行中、祝日に遭遇したら?

2014/10/15

インドネシアの国教はイスラム教ですが、バリ島はバリヒンドゥーという、インドのヒンドゥー教がバリ島で独自に進化を遂げた宗教を信仰する人が多いです。そのため、インドネシア中でバリ島にしかない祝日が存在します。

ここでは主なバリ島の祝日(2014年の場合)と、その日が旅行に当たった場合に気をつけたいことを挙げてみます。

3月 31日(火) ニュピ
バリ島で最も大きな祝日です。悪霊が過ぎ去るのを待つ日とされていて、当日は外出はもちろん、火や電気の使用も禁止され、瞑想をし、静寂を保つ日と定められています。

まず火が使えないので、レストランはすべてが閉まります。電気の使用も禁止ということで、スーパーマーケットや市場、商店も軒並みお休み。そもそも外出ができないということで、通りにはタクシーも見当たらない、という寂しさ。

大きなリゾートホテルでは従業員が全員休みとか、ホテル内レストランが全部閉店ということはありませんが、ホテルの外に出ることはできません。電気も、原則カーテンを閉めて使用してくださいと通達のある徹底ぶり。

小さな家族経営のゲストハウスに滞在している人は、もっと深刻。前日にスーパーで食料品を買っておくなどの自衛が必要です。

5月 21日(水)、12月 17日(水)ガルンガン
バリ独特の暦であるウク歴に基づいて、210日に1回行われるお祭り。先祖の霊がこの世に戻ってくる日とされており、日本のお盆に似ています。ガルンガン当日は正装してお祈りに出かけ、先祖の霊を迎えます。

ニュピほど極端ではありませんが、個人商店やレストラン、ガイドが必要なツアーなどはお休みになることが多いので、気をつけたいところです。

7月 28日(月)、29日(火)イドゥル・フィトリ
イスラム教の断食明けの祭日。この前後1週間程度、バリ島へインドネシア人観光客が大量に押しかけるため、特に格安から中級ホテルが満室になるほど混みます。交通渋滞も激しく、特にインドネシア人観光客が多いクタ地区には行かない方が無難。

また、2014年は8月17日(土)になるインドネシア独立記念日前後も、イドゥル・フィトリとまったく同じ状態になります。

この時期は世界中から観光客が押し寄せる時期でもあります。日本の夏休み、お盆期間にも重なるので悩ましいところです。

祝日によって1日が左右されるというのもまた、貴重な文化体験かもしれませんね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。