初めての作詞入門 初級編
「詩と詞の違い」「タイトルの決め方」「テーマの決め方」「ストーリーの決め方」「歌詞のサビに就いて」など初めての作詞入門を紹介します。

字脚とは

2013/01/25

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作詞で一番初めに修得するのが字脚で、じあし、じきゃくと呼ばれています。字脚には数え方があり、フレーズ単位で数える場合と、更に細かい単語単位で数える場合があります。字脚には、同じメロディーで各番手を歌えるように、字数を整えるという意味があります。

例えば、
1番、風が変わりました もうすぐ秋ですね あなたの住む北のたよりを テレビで見ています
2番、今もあなた宛の メールが届きます 西陽のさす窓の下には コスモス咲いてます
どちらも、9・9・13・9という字脚になり、同じメロディーで歌う事ができます。

字脚が揃わないと、歌った時に歌詞の意味が可笑しくなってしまいます。
1番、「風が 変わりました もうすぐ 秋ですね」3・6・4・5になります。
2番 「夏風が 秋に変わりました もう恋も終わりですか」と字脚が違い1番のメロで歌うと
なつか ぜがあきにか わりまし たもうこい・・・と意味が通じません?

多少の字脚は気にしない作曲家もいますが、基本を修得すると土台がしっかりしてきます。

字脚の数え方は、歌詞に「ね」を付けてみます。
「風ね」では不自然だから「風がね」で「ね」を省くと3文字になります。
「変わりましたね」で「ね」を省くと6文字です。

好きな歌詞の字脚を数えてみると勉強になりますよ。字脚が判るとメロディーのフレーズや流れも判ってきますし、息継ぎの場所も判断できるようになります。

作詞には、4行詞、5行詞、6行詞、ツウハーフなどがあります。初めから長い1番を書くと、字脚を合わせて2番3番を書くのが難しくなってしまいます。日常的に気になった事や、印象に残った事、そして美しい情景などを、俳句にしたり短歌にするのも効果的な練習方法です。

私も始めての作詞は、いつも指を折りながら字数を計算していました。「先生いつも何を計算しているんですか?お金の計算じゃないですよねえ?」と言われた事もあります。字数がしっかりしていると、作曲しやすいメリットもあります。作曲家は1番の歌詞に作曲するのではなく、一番気に入った番手の歌詞で作曲するからです。

同人誌の投稿でも、一番が良い仕上がりを見せているのに、2番と3番の字脚が違えば作曲を敬遠してしまう事もあります。作曲コンテストやコンペションでは、基礎知識を理解している度合いとして字脚を重く見る場合もあります。


森田一夫音楽クリニック
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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。

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