カラオケ上達したい人必見!プロが教える発声法
腹式呼吸法、声に芯を作る方法、声を浸透させる方法、息継ぎの方法、ビブラートを付ける方法、マイクの上手な使い方などプロが教える発声法を紹介します。

息継ぎの方法

2012/12/28

カラオケで息継ぎが上手くいくと、歌がスムーズになって歌詞が伝わりやすくなります。歌手のお手本を良く聞き、ブレスの位置をしっかりチェックしましょう。

ブレスの位置を間違えると歌詞が伝わり難くなってしまいます。また、メロディーの流れも悪くなってしまうのです。「からすなぜなくのからすはやまに♪」と一息で歌うと意味がハッキリしませんが、からす、なぜなくの、からすはやまに♪、と息継ぎするだけで歌詞が伝わりやすくなります。しかし、「からす、なぜなくの、からすは、やまに♪」と息継ぎをひとつ足すだけで流れが悪くなります。からすなぜなくの、からすはやまに♪、と息継ぎを少なくすると息が苦しくなり、後半が早くなってしまう事もあります。

息継ぎは、鼻ではなく口から息を吸い込みます。鼻の穴は、通常ふたつの内一つが開いて片方は塞がっています。左右が入れ替わる時に両方の穴が開いています。まったく鼻の呼吸が無いわけではなく、口からの呼吸がメインだという事です。プロは一節分の空気をボールのようなイメージで、スッと瞬時に吸い込む事ができるのです。CDの息継ぎを良く聞くと「ハッ」というプロのブレスを聞き分ける事ができます。

ブレスには、瞬間的に吸い込む「ハッ」っと言う短いブレストと「ハ〜」っという長いブレスがあります。
「ハッ」っという短いブレスの後の発声は強くなります。
「ハ〜」っと言う長目のブレスは、次の出だしを優しく、ゆったりと歌う事ができるのです。

ブレスで難しいのはタイミングになります。短いブレスは、歌の講師が「ハイ」と言う部分になります。歌の出だしで「ハイ」といわれる事がありますが、「ハイ」と同時にブレスします。長いブレスは「ハ〜イ」と私は知らせますが、両方とも「ハ」がブレスで「イ」はお腹に力を入れて息を止める部分になります。最近のCDでは、息継ぎを編集している作品もありますが、プロの息継ぎを良く聞き、息継ぎだけタイミングを合わせる練習も効果的です。

昔の話ですが、私はプロ歌手の専属ピアニストをしていました。或る日、「何で私を専属にしているのですか?」と聞いたら「貴方とは、息が合うのよ!」と言われました。私が首をかしげていると「貴方はピアノを弾きながら、私と同じところで息継ぎをしているでしょう」と言います。なるほど、私は無意識の内に、歌手の背中を見ながら同じところで息継ぎをしていたのです。

息が合う!プロとして大切な事を教えていただきました。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。