カラオケ上達したい人必見!プロが教える発声法
腹式呼吸法、声に芯を作る方法、声を浸透させる方法、息継ぎの方法、ビブラートを付ける方法、マイクの上手な使い方などプロが教える発声法を紹介します。

声に芯を作る方法

2012/12/26

人間の声帯は、其々に違った大きさと厚さをしています。従って、声にも違いがあり声紋として識別される事もあります。

物まね名人は、本物の歌手と同じ歌声で人気ですが、イメージが重なる事による錯覚の部分も大きいのです。憧れの歌手と同じ声になりたい!と思う人も多いですが、もって生まれた自分の声が、一番個性的で魅力的だと信じる事が大切です。

人間の声帯を楽器に例えると、管楽器や木管楽器のリードに相当します。子供のオモチャでブウ〜ブウ〜鳴るラッパがありますが、息の吹き込み口にある仕組みが声帯なのです。オモチャのラッパは、誰が吹いても音がでますけど音楽は演奏できません。本物のラッパは初心者に音はだせませんが、プロが演奏すると美しいメロディーを奏でてくれます。

人間の声帯は、言葉を話すようにできています。早口言葉や外国語の発音も練習で修得する事ができます。歌う為の声帯として使用するならば、声を長く伸ばすロングトーン、音程を安定させる声の調律、そして、口のあけ方や言葉のかつぜつ(滑舌)も修得しなければなりません。

ロングトーンの練習は、息をいっぱい吸い込んだら、お腹に力を込めて息を止め、息を少しずつ吐くように声を出す練習をします。息を少なく吐きながら声を出すと、声に強弱が出てしまったり、音程が不安定になりますが、声音を整える練習にもなります。

言葉の滑舌を改善するには、お箸やボールペンを咥えて落ちないように発音すると口の動きが矯正されます。早口言葉も練習として効果が有ります。

プロの歌手とアマチュアの違いは、声に芯が有るか無いかという事になります。プロの歌手の声が歌詞と共に、ジ〜ンと心に伝わってくるのは声に芯があるからです。声に芯を持たせるには、ロングトーンの練習が一番効果的です。テーブルやディスクの前に立ち、声を出し始めたら少しずつテーブルを持ち上げるように力を入れていきます。お腹に力が入り声に芯ができる事を自覚できます。

仰向けに寝てロングトーンを発声しながら、両足を少しずつ上げていく方法も効果的です。腹筋が弱っていると声に芯ができません。

立ちながら左右にステップして、着地と同時に発声すると、お腹に力を入れるタイミングが良く判ってきますよ。声に芯が有るのは、怒った時の怒鳴り声、嬉しい時の笑い声、悲しい時の泣き声があります。人間は感情を表わす時に、芯のある声を出しているのですね。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。