中国ってどんな所?
中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中のはなオンマさんさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

反日デモが落ち着いた今

2013/09/11

2012年9月に尖閣諸島の問題で大規模な反日デモが起きてから約2、3週間は反日ムードが私の住んでいる北京では流れていました。

例えば、道行く車に「釣魚島(尖閣諸島のこと)は私たちの物!」と書かれていたり、中国人経営の日本食の店にもまた、そのような張り紙がされていたり、日本人が多く住むマンションの近くにはタクシーが居なくなったりということがありました。

また、日本人と分かるとホテルで宿泊拒否をされるという話もよく耳にしました。反日デモが激しいときは日本人学校は休みになったそうです。

しかし、一時は日本車をボコボコにしたり、日本食レストランを壊すなどの暴挙を働いた中国人たちは警察に捕まって法的に処分を受けたというニュースが入ってき始めると、中国人たちもかなり冷静になってきたようで、2、3週間もするとまた普通の雰囲気に戻りました。

そのころに私は近くのユニクロに行ってみたのですが、反日デモ前と同様にたくさんの中国人客で溢れかえっていました。また、吉野家やイトーヨーカ堂などの日系レストランやデパートも反日デモ前と変わらずにお客さんが入っているように見えました。冬にPM2.5の問題で空気汚染がひどいと問題になったときには、日本メーカーの空気清浄機の性能がいいと、中国人がかなり買い求めたという話も聞きました。

中国人の反日感情というのはどこまでが本当なのか、何が本当なのか。結局、感情的には反日を持っているけれども、現実的にいいものはいいし、自分にプラスの物はプラスの物として手に入れたい、ということなのかもしれません。

また、反日感情にしても、政府への不満をそらせるために必要なものである、というような見方もあります。実際に、多くの中国人が反日感情を持つに至るには、中国の教育方針に大きな原因があるように思えます。

いち、中国に住む日本人としては、一衣帯水の隣国である日本と中国が素直に仲良く付き合える時代が来ることを望むばかりです。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。