マレーシアってどんな所?
マレーシア旅行したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

世界遺産の港町、マラッカでエキゾチズムに浸る

2014/06/13

中学校や高校のころ、世界史でマラッカ海峡について学んだことはありませんか? インドシナ半島の先端と、スマトラ島に挟まれた狭い海峡で、現在でも東西交通の要所です。マラッカはまさにそのマラッカ海峡に面した町。港の地形の使い勝手の良さから、大航海時代からいろんな国がこの町の利権を巡って争ってきました。

15世紀初頭にイスラム化したマラッカは、16世紀初頭にポルトガル領になります。17世紀半ばにはオランダ東インド会社が占領し、19世紀初頭にイギリスに譲渡。第二次世界大戦中には旧日本軍が統治していたこともあります。

そんな歴史の波にもまれ、さまざまな文化が入り混じったマラッカの町は、歩いているともはやどこの国にいるのか分からなくなるなるほど建物の様式が多彩で多国籍。突っ込みどころ満載、と言ってもいいかもしれません。

運河が流れる町を歩いていると、

運河が流れる町

西洋風の教会とインドネシア風の東屋が一緒に並んでいたりします。

西洋風の教会とインドネシア風の東屋が一緒に並んでいたりします

クアラルンプールの中華街

入ったカフェの内装は中華風。

カフェの内装は中華風

これは……いったい何風なのでしょうか。乗ったら恥ずかしいことだけは確かです。

派手な乗り物

ポルトガル人が建てたという、マラッカ最古の教会。

マラッカ最古

その教会が建つ丘からは、オランダ風の町並みが見下ろせます。

オランダ風の町並み

これ、何だと思いますか? 実はイスラム教のモスクなんです。中華風にも見えますね。

イスラム教のモスク

内部はこんな感じ。ステンドグラスの幾何学模様と、柱のアーチが若干イスラム風?

ステンドグラスの幾何学模様

などなど、町を歩いていると、不思議な光景に出くわしてばかりです。なんとも言えないエキゾチックな雰囲気と、タイムスリップしたような感覚を味わえる、貴重な町だと思います。

マラッカへはクアラルンプールから直行バスで2時間半。朝早くスタートすれば、日帰りも可能な距離です。クアラルンプールの喧騒に疲れたら、ちょっとした逃避行トリップにもいいですよ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。