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京都府/京風料理のトップランナー?ねぎ焼き

2020/08/31

京都はご存知の通り歴史があり、その街の雰囲気は他の都道府県にはない魅力に溢れています。その歴史は、建物ももちろんですが京都独自の料理に感じることができます。おばんざい、にしんそば、ニッキが香る八つ橋などなど…。中でも私は、京野菜の九条ねぎを使ったねぎ焼きが大好きで、京都に行ったら必ず食べます。

ねぎ焼きは、見た目はお好み焼きにそっくり。違うのは材料とその香りです。ねぎ焼きはキャベツの代わりにねぎが、豚肉の代わりに牛すじ(厳密に言えば牛すじとこんにゃくを煮込んだもの)が使われています。材料がこれだけ違うため、香りも普通のお好み焼きと全く違います。さらに味付けもソースではなく、ポン酢などでサッパリ食べるのが一般的。お好み焼きよりもあっさりしているので、量も多く食べてしまう気がします。

さて。これは京都についての記事なので普通のねぎ焼きとの違いを明確にしておかないといけません。ねぎ焼きは一般的な青ねぎでも作れますが、京都のねぎ焼きには九条ねぎが使われていることがほとんど。香りと甘味が強い九条ねぎを使ったねぎ焼きはとても香ばしく、キャベツの食感とは違うシャキシャキ感がたまりません。出汁がよく効いたふわふわの生地と鼻から抜ける九条ねぎの香り…。私にとってこれが京都の味です。

さらに牛すじとこんにゃくの煮込みも忘れてはいけません。醤油や味噌で牛すじがトロトロになるまで煮込んだ、お酒にピッタリの料理。すじこんと呼ばれるこの関西の庶民の味がねぎ焼きの中に入ると不思議と上品な味になって、ポン酢との相性もバッチリ。あっさり味のねぎ焼きにコクが生まれて、ひと口食べれば複雑な旨味が広がります。たまに感じるこんにゃくの食感も心地よいアクセント。九条ねぎのシャキシャキ、こんにゃくのプルプル、牛すじのトロトロで、こたえられない料理です。

ねぎ焼きを食べたことのない人はぜひ九条ねぎを使ったねぎ焼き食べてみてください。京都で食べれば、上品な出汁の香りたっぷりの美味しいねぎ焼きが食べられますよ。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。