上海ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの上海を紹介します。

年中いつでも最高級の上海蟹が食べれる老舗レストラン

2010/12/19

本場の料理を食べるということは、旅をする醍醐味の一つであり、ただ有名な名所を観光するだけのような旅で終わらせてはもったいない!っと思ってしまうのは、私が食いしん坊だからかもしれませんが、上海へもし行く機会がありましたら是非とも本場の上海料理を食べられて見て下さい。

上海料理とは、上海で作られる料理のことだけではなくて、中国の長江流域の江南地方全体で作られる料理を総称して上海料理と言います。
この辺一帯は、食材が豊富だと言われており、特にみなさんもご存知である上海蟹は絶品!!

そもそも上海蟹は、正式には、シナモクズガニと言うらしいのですが、中国では、上海蟹とは言わず、大閘蟹(ダージャーシエ)と言いますので覚えておいて下さい。 上海蟹は、中国の長江流域を中心に生息しており、江蘇省蘇州市にある陽澄湖(ここで採れる蟹は高値で売られ世界各国に輸出されているくらい有名なんだそうです)や無錫太湖で採れるのですが、上海蟹の旬(食べ頃)は、9月から11月にかけてがベストだと言われています。

陽澄湖で採れたての生きた上海蟹(死んでいるものは、食中毒になる恐れがあるため絶対に口にしないで下さい)を茹でて(蒸す場合もあるようですが)、アツアツの蟹を黒酢(甘酸っぱくて蟹との相性抜群!)につけて食べるのが中国流なのですが、中国人の蟹の食べた後のキレイさには参りました。
蟹の殻も砕いて食べたやろ?って言いたくなるほどで、身が全く残っていなければ殻も少ないし、蟹切りハサミは一切使わずに手と歯だけで何であんなに上手く食べれるのか?っと本当に不思議な人達です。
あっ!と、蟹ミソだけは、何もつけずにそのままの状態で食べられることをおすすめいたします。(味付けしなくても濃厚で蟹ミソならではの特有の味が堪能できます)

上海蟹だけに限らず、蟹を食べると体を冷やしてしまうという言い伝えがあります。
なので、温かい紹興酒や、体を温める作用があるショウガなどと一緒に食べると良いそうです。
また蟹を食べ終わったは、蟹の臭みを取るため、テーブルの上に置かれているお茶が入ったフィンガーボールに指先を突っ込んでチョチョッと洗うのですが、これをスープだと思い、勘違いして飲んでしまった友人には笑ったものです。

上海蟹と言えば、ここしかない!って中国人も口を揃えて言うレストラン、「上海王宝和酒家」(シャンハイワンバオホージウジア)は、1744年に創業して以来上海蟹の老舗レストランとして知られており、旬時でもなくても年中いつでも陽澄湖で取れた最高級の上海蟹が食べられますので是非立ち寄られて見て下さい。

上海王宝和酒家情報:
住所:上海市黄浦区福州路603号
(地下鉄人民広場駅から徒歩約5分)

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」