小説の出版体験記
「どのようにして出版に至ったのか」「小説を書いていて大変だったこと」「小説の書き方」など小説の出版体験記を紹介します。

どうやって書けるようになったのか?

2012/01/03

私は子どものころから本好きでした。といっても読んでいたのは漫画ばかりで、1日に5冊から10冊も読んでいました。漫画ばかり読んでいても誰に注意される訳でもなく、好き放題に読み漁っていました。

たまに作家の方が育った環境などを雑誌で読むと、その作家の方の周囲には必ず〈書くことを仕事にしている方〉がいたりして、幼いころから本で溢れた環境の中にいたのでした。そこにはなるほどと思わせる説得力があり、それに比べると私などは文章を書くこと自体に縁が無いように思えました。

しかし漫画にも当然文字が入っていて、あれは文章としてかなり面白いものでした。私が文字だけの本を読み始めたのはまだ最近のことで、一般の人の読書量に比べたら恥ずかしくなる程度しか読んでいません。しかしその反面、書くことだけは普通の人よりも多いと思います。

漫画本を読んでいたときから、私はストーリー作りに興味がありました。だから時どき物語作りをしていて、その小説が新聞に掲載されました。

一度掲載されるとその反響に喜びを感じるようになり、加えて原稿料を頂けることも魅力でした。文章を書いてお金が貰えるようになりたい、何時頃からか私はそんなふうに思い始めました。

とにかく書くことが好きで、散文も詩も書きました。俳句にも川柳にもチャレンジし、いつの間にか私の生活は書くことが主体になっていました。

読むことはとても大事で、多くの図書を読まなければならないと思います。しかし幾ら多くの本を読んだからといって、すぐに書けるようになる訳ではありません。書くことは読むこととはまた別の能力であり、それは毎日書き続けるしか向上する方法はありません。

もしも書けるようになる秘訣があるとしたら、それは毎日決まった量の文章を書き続け、そしてそれと並行して多くの本を読み続けることです。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。