小説の出版体験記
「どのようにして出版に至ったのか」「小説を書いていて大変だったこと」「小説の書き方」など小説の出版体験記を紹介します。

どのようなペースで書いたのか?

2011/12/27

小説を書くペースは様々です。短編であれば、登場人物の性格付けや構成など、何も書き出さないで一気に書き上げてしまいます。しかし長編になるとそんな訳には行かず、登場人物1人ひとりの年齢や性格付け、または各シーンごとの背景などを細かに記述してから構成に取り掛かります。

でもそれは書き手によっても違います。短編でも構成などを細かに記述してから書き始める人がいるかと思えば、長編でも簡単な構成だけですぐに書いてしまう人もいます。

誰でも書き始めのころはそうだと思うのですが、私もあまり下準備などしないで書いていました。しかしさすがに長編になるとそういう訳にもいかず、大きな紙に登場人物や構成を書き出しました。

でも実際に書き始めてみると、登場人物の性格や人間関係が変ったりして、そのつど下準備したものを訂正しなければならないことが多くありました。それでも1枚の紙に設定の全てを書き出してあると矛盾なく書き進めることができ、途中で書き直さなければならないことはありませんでました。

ほかに仕事を持ちながら書くことは、なかなか大変です。定時で帰宅できるならまだしも、残業後に書くことはかなりハードです。だから私の場合、とにかく帰宅したらしなければならないことを速攻で済ませて眠ることにしていました。可能な限り早く床について、明くる日の朝早く起きるのです。

一度作品を書き始めたら、例え少しずつであっても毎日書くべきです。1日作品から離れてしまうと、それだけ作品から遠ざかってしまいます。

だから私の場合、毎日早朝の4時から7時までの3時間を執筆時間と決めて書くことにしていました。例え飲み会があり帰宅時間が遅くなったとしても、それだけは守りました。

3時間で原稿用紙5枚書けることがあれば、1枚も書けないこともありました。だから1日に何枚というペース配分はできなかったのですが、その代りに1日3時間というペースで作品を書き続けました。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。