- 上下水道課の仕事体験記
- キイチロウさんの上下水道課仕事体験記を紹介します。
仕事でのトラブル・クレーム
2011/09/25
上水道課でよくあるトラブルは「水が出ない」「水の出が悪い」「水が濁る」「水漏れがする」などです。どれも皆技術的なことで、原因は様々です。
水が出なかったり水の出が悪い原因は、配管に取り付けてある仕切り弁の操作間違い、あるいは故障です。工事などで仕切り弁を操作した場合は、必ず元通りに戻さなければなりません。
水が濁るのは、仕切り弁を操作したすぐ後に、よく起こる事象です。ドレン管で汚れた水を排水し、管中で舞い上がった汚れが静まるのを待たなければなりません。
また水漏れがあると住民から連絡があった場合、それは大抵家中での漏水です。よくあるのが蛇口パッキンがすり減ったからで、蛇口上部に取り付けてある、金具とゴムが一体になったキスコマというパッキンを取りかえれば治ります。
水漏れの原因は、配管の破損以外であれば、すべて接続部です。ドーナッツ型ゴムパッキンが擦り減ったためか、ネジが甘くなったためです。パッキンは新しいものに取り換えれば治りますし、ネジ部にはシールテープという水漏れ防止用テープを巻いて、ネジを締め直せば水漏れは止まります。
水漏れは、時間が経てば経つほど、辺り一面水浸しになります。連絡があったら即座に修理しなければ、トラブルがトラブルを招いて大変なことになります。
また上水道で一番大きなトラブルは料金です。いつもより高いというのが、その中で最も多い原因です。水道のメーター検針結果の量が明らかに普段よりも多い場合には、請求書を発行する前にいちど連絡を入れ、その旨を伝えて事情を訊く必要があります。直接高額な請求書を送ることは、間違いなくトラブルやクレームの原因になります。
請求書の問題は、下水道料金でも同じです。その地域によって違いはあると思いますが、使用量する量が多くなると上水道料金よりも下水道料金のほうが高額になります。その高額な下水道料金がいつもより高いとあっては、誰もが黙っていません。普段より使用量が多い場合には、まず一度連絡を入れることが肝心です。
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キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。