上下水道課の仕事体験記
キイチロウさんの上下水道課仕事体験記を紹介します。

上下水道課はどういう仕事をするのか?

2011/09/20

上水道課と下水道課の仕事は、同じ水を扱っていても大きな違いがあります。上水道は勿論、飲み水を住民に供給する仕事です。その町まちの全体計画から始まり、各家庭への給水管工事までを行ないます。

全体計画は地理的条件によって大きく異なります。地下水が豊富な町であれば、地下水を汲み上げ配水池で溜めて、そこから各家庭へ給水します。

琵琶湖湖畔の大都市などは、琵琶湖の水を水源とし、浄化して飲み水に使用しています。各家庭への水道水の供給方式も、配水池からの自然流化方式であったり、ポンプで圧硫したりと様々な方法があります。

上水道課が供給するのは飲み水です。もしも有害物質が混じり込んだりしたら一大事です。ですから上水道課で最も重要なのは管理面です。水を供給することは勿論、水質検査や滅菌などのほか、今は美味しい水の供給を目指して様々な浄化方法をも取り入れています。

事務的な仕事の大半は、上水道料金に関わることです。家庭の敷地内にある水道メーターの検針に始まり、料金計算、請求書の発行など、毎月同じ仕事を繰り返し行ないます。

下水道課の主な仕事は、雨水と汚水の処理です。上水道の配管が飲み水の1種類なのに比べて、下水道は雨水と汚水の2種類の配管に分かれています。その理由は、汚水は充分に処理をして浄化する必要があるからです。

一口に汚水といっても、台所やトイレの水など様々な水が混じり合っています。便や紙の様に水に溶けるものだけでなく、毛髪や砂、小石などのほかに、トイレに落とした携帯電話なども混じり込んでいます。

下水道は基本的に自然流化方式です。町全体の高い地域から低い地域へと水が動き、最終的に全て浄化センターに流れ込みます。

浄化センターでは数段階に分けて、混じり込んでくる物品を取り除きます。様々な水処理を行なった後、綺麗になった水だけを海に放流します。

下水道は飲み水ではありませんが、常時水質検査を行なっています。有害物質が混じり込んでいないか常時管理をしています。事務処理は上水道課とほとんど同じで、下水道料金の計算、請求書の発行などを行ないます。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。