フィリピン奇跡の木「カモンガイ」
フィリピン奇跡の木 カモンガイとはアフリカや中南米の食糧危機対策に数十万本が植林され、高い栄養価と豊富な成分に期待が寄せられています。

カモンガイはフィリピンの栄養源

2013/12/12

フィリピン奇跡の木「カモンガイ」

フィリピン奇跡の木「カモンガイ」

フィリピンでカモンガイは「母親の親友」「母親のミルク」といわれています。フィリピンの貧困層は粗食ですが、栄養失調や発育不足の人はいません。子供たちは裸足で元気に遊びまわり、大人たちは一日中何もせず寝そべっています。フィリピンでは、カモンガイ、米、椰子の木があれば生きていけるといわれています。

『カモンガイはお母さんと赤ちゃんの味方』フィリピンはキリスト教徒がほとんどで、教会は避妊を認めていません。従って、思春期を迎える14歳から16歳くらいで赤ちゃんを産む女性が多いのです。

日本では、妊婦によるカモンガイの服用を注意するよう呼びかけています。栄養過多で赤ちゃんが成長しすぎるからです。

しかし、フィリピンでは事情が異なります。母体が未成熟なのに、肉・魚介類・野菜などバランスよく摂取できないのです。カモンガイを磨り潰し、スープにして毎日飲んでいると胎児が順調に成長していきます。なるほど、アフリカでは「森のキャベツ」「森のミルク」と呼ばれるわけが判ります。

出産後のお母さんは、カラモンガイを摂取する事で母乳が出やすくなります。生後3ヶ月くらいから、カモンガイを磨り潰した離乳食を与えていきます。フィリピンの粉ミルクは高級輸入品で、1缶買うのに1週間分の収入が必要で無理です。

『カモンガイは大家族の味方』フィリピンは大家族です。一般の家庭でも子供は3人から5人はいます。後数年で日本を追い越すとまでいわれ、国民の平均年齢は20代前半になっています。日本の少子高齢化とは逆ですが、貧乏でも活気に溢れている国が良いと感じています。

私が移住した時に比べ10年間で物価は2倍になりました。しかし、最低賃金は中々上昇せず大都市圏でも1日300ペソ(600円)に制定されてます。

フィリピンは社会保障がありませんので、子沢山は老後を考えてのことだと親はいいます。しかし、食べ盛りの子供を養うのは大変です。隣の6人家族は、米を月に50キロ食べるそうです。貧困層にとってカモンガイは、無料で簡単に入手できる重要な栄養源なのです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。