フィリピン奇跡の木「カモンガイ」
フィリピン奇跡の木 カモンガイとはアフリカや中南米の食糧危機対策に数十万本が植林され、高い栄養価と豊富な成分に期待が寄せられています。

カモンガイの生命力と繁殖力

2013/12/06

カモンガイは、奇跡の木・命の木といわれるほど、驚異的な生命力を持っています。3センチほどの芽が1年後には3メートル以上も成長する早さがあります。

カモンガイが自生している土地の周辺は、他の樹木の芽や雑草が生えてきません。幹や枝の内部がコルク状になっており、雨水に溶け込んだ栄養分を根こそぎ吸い上げてしまいます。

カモンガイの根を引き抜いて捨てても、数日で頭を持ち上げてきます。太さが15センチくらいになった幹を切り倒し、長さ40センチほどの薪にしますが、数日で切り株から新芽が生え、自主再生していきます。驚くべきは、薪にしたカモンガイを土に挿しておくだけで新芽が生えてくる事です。

私の親友宅に15メートルほどのカモンガイがあり、庭を作り変えるため駆除しようとしましたが生命力の強さに途中で諦めてしまいました。仕方なくカラモンガイをそのままにして日本に帰国し、1年後再び自宅にもどると、カラモンガイの木が整然と20本も並んでいました。

留守宅を任された親族が、庭の空いているスペースに植えたそうです。しかも、近所や周辺から1束10ペソで毎日買いにきます。

或る日、サヤエンドウを大きくしたような実ができたから、遊びにおいでと誘われました。サヤの部分をサッと湯がいてマヨネーズを付け頂きましたが、アスパラガスのような食感です。種はそこいら辺に蒔いておくだけで、自然と芽が出てくるそうです。カラモンガイの種は高級な漢方薬として扱われ、半年に一度買い付けに遣ってくるそうです。

カラモンガイは日中40度を越える日射が続くと、黄色く葉焼けして枯れてしまいます。しかし、雨が振り気温が少し下がると枯れた枝から新芽が生えてきます。新芽から15センチほどを切り取り、他の樹木の切り株に挿しておくだけで成長します。なんと、家の柵用に囲った小さな丸太に差し込んでも成長していくのです。

ネイティブの家では、カラモンガイを道路沿いに植えています。車検のないフィリピンの排気ガスはひどく、道路沿いに植物は育ちませんが、カラモンガイはCO2の吸収力が桁外れなのです。空気を浄化し新鮮な酸素を供給してくれるだけでなく、亜鉛や鉛、銅などの有害物質を取り込み、人間に必要なミネラルに変化させます。

国連の健康・衛生機関やアメリカの研究機関も、カラモンガイの生命力に注目しています。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。