ディナーショウの裏舞台
「ディナーショウの魅力と感動」「ディナーショウの企画&立案」「出演者の選定」「会場設定」「下準備」「進行構成」などディナーショウの裏舞台を紹介します。

ディナーショウの企画&立案

2014/01/28

ディナーショウを立案するには、興行での豊かな経験と幅広い人脈が必要になります。時代の旬と流行を見極め、主催者自身が「チケットを買いたい!」と思う企画力が必要です。

私が立案するディナーショウは新春ディナーショウから始まり、バレンタインディナーショウ、サマーディナーショウ、オータムディナーショウ、ウインターディナーショウ、クリスマスディナーショウが中心になっています。これらには毎年参加する常連様も多く、今年は誰が出演するのだろうと期待しています。

漫才ブームの時は、吉本の芸人によるディナーショウを開催し三組呼びました。テレビのようにネタの時間制約がなく、アドリブがボンボン飛び出し大好評でした。

マジックが流行すれば「耳が大きくなる」で有名なマギー師弟を呼んだ事もあります。客席に入り込んでマジックを披露し、使っていた道具をお客さんにプレゼントしていました。普段はお断りしている子供の入場制限を取りやめ、親子で楽しめるショウになりました。

変ったところでは、浅草ロック座に出演した踊り子によるディナーショウも開催しました。男性には受けるけど女性には嫌われるかなあ・・と思いましたが、妖艶な踊りに女性の魅力が溢れ、肌が美しく感動したと女性にも大好評でした。

さらに、人気のある歌手やタレントの単発ディナーショウを立案し、年間にすると10以上主催している事になります。

ベテラン歌手のディナーショウは定番ですが、一番印象深く心に焼きついているのは「勝新太郎ディナーショウ」です。座頭市で強面なイメージですが素顔はまったく違い、紳士的で笑顔の素敵な俳優でした。特に驚いたのは、渋みのある声とずば抜けた歌唱力です。レパートリーはスタンダードからジャズ、そしてボサノバまで幅広く観客を魅了しています。私も舞台の袖で聞いていて、鳥肌が立った記憶が鮮明に残っています。

ディナーショウは、俳優の知られざる才能に触れる事もできるのですね。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。