中国で日本語教師体験記
「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。

日本語教師としてのスタート

2013/10/22

私が日本語教師としてスタートを切ることになった背景には、偶然に偶然が重なるような出来事がありました。

大学卒業を間近に控えたある日、私は日本語教師になりたいという夢を見つけたのですが、日本語教師になるにはどうしたらいいのか色々調べていく中で分かったことは、「資格」が必要であるということでした。つまり、私の所属する学部である「中国語学部」を卒業したのでは日本語教師になれないということです。

日本語教師の資格には大きく分けると3種類あります。
一つ目は大学の日本語学科などの学部を卒業する方法。
二つ目は420時間日本語教師養成講座を受講する方法。
三つ目は日本語教師能力試験に合格する方法です。


ただし、これらは国によって少しずつ違いがあります。例えば、中国ではこれらの資格がなくても日本語教師として採用されることがありますし、韓国ではこれらの中のどれかの資格プラス大学を卒業している必要があったりと、国によって様々です。

私の場合は、実家が地方で、大学は一人暮らしをさせてもらいながら東京の大学に通ったので、これ以上親に負担をかけるわけにはいかないと、とりあえず東京でOLをしながら日本語教師養成講座に通うことにしました。

就職してお金を貯めて1年後、念願の日本語教師養成講座に通えることになったのですが、養成講座の勉強はとても楽しいものでした。学べば学ぶほど夢に近づいているような、そんな感覚でした。

通い始めて半年くらいしたころ、転機が訪れました。大学の頃の同窓会があって、その頃日本で中国人の子供たちに日本語を教えている先輩と偶然再会しました。本当に偶然で、大勢いる先輩の中でたまたまその先輩と近況について話していたところ、私が日本語教師を目指しているという話になりました。そして、先輩が今、中国の大学から日本語教師をして欲しいと声がかかっているのだけど、それを紹介してあげる、というのです。

実はその頃、大学時代から付き合っていた彼氏に振られて東京にいるのがつらかったので(笑)、養成講座もまだ残っているのに「今すぐにでも行きたい!」と言ってしまっていました。

そこから話は急に進み、きちんとした日本語教師としての資格がないにもかかわらず、先輩の紹介だから、というだけでとんとん拍子に中国で日本語教師をすることになったのです。

強く願っていれな願いはかなうんだ、ということを感じた出来事でした。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。