中国で日本語教師体験記
「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。

私が日本語教師になろうと思った理由

2013/10/20

私が中国で日本語教師をしていたのは、大学卒業後1年半が過ぎた頃から約2年間と、結婚後の1年間です。

私が日本語教師をしたいと思った理由は、「中国をもっと知りたかった」からです。私が中国に興味を持つようになったのは、大学の学部を選ぶ時までさかのぼります。幼い頃から「21世紀は世界を舞台に活躍する人間になりなさい」と言われて育ちました。その影響か、漠然と大きくなったら外国に行きたい、外国語をマスターしたいと思っていました。

大学受験の際、最初は当たり前のように英語を学ぶ学部を選んでいたのですが、なぜかその時期に見たジャッキー・チェンの「酔拳2」という映画を見た時に「中国」という国にとても魅かれ、受験する学部を「中国語学部」に変更していました。

大学に入学するともともと熱中するとそれしか見えない性格なので、今まで勉強した英語の知識を全て忘れてしまうほど、中国に熱中しました。

そして、大学2年の時には大学の交換留学生として1年間中国に語学留学したのですが、そこで待っていたのはただ、日本人や他の国の留学生とたむろするような日々でした。中国人と交流しようとはしますが、当時の中国人はあまりに貧困だったり、また、生活レベルや文化の違いが大きすぎて、その違いを埋めるすべが分からずに、自分が想像していたような心の通う交流は全然できませんでした。

「中国人を全然理解できなかった」、「中国という国を内側から知ることができなかった」という後悔のような、物足りなさが留学後もずっと続きました。それと同時に、中国人と心を通わせられるような本物の語学力を身につけることの難しさを知って自分の語学力への自信をなくしました。

そして就職を決める時期を迎えたとき中国語を使う職業に就くことには自信が持てず、また、中国人と利害関係なしに交流していける職業って何だろう?と思ったときに、「日本語教師」という職業を知ったのです。

これが私が日本語教師になろうと思った理由でした。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。