人生最悪の瞬間
今まで生きてきた中で最悪だったときはどんなとき?人生最悪の瞬間を紹介します。

まだ、何も起こっていない

2010/10/03

最悪の瞬間ってなんだろう?
愛犬が癌に冒され余命宣告をされた時が、後にも先にも人生史上最悪の瞬間でしたが、そういう話ではないとなると……。

あ!これから起こるであろう最悪の事態を、まだ起こってはいないのに何も出来ず手をこまねいて、起こるのを待つしかなかったあの瞬間が、最悪かもしれません。

ワンコLOVEなので、こんな夢をよく見ました。高いベランダや崖の上から、ワンコが落ちてしまうのです。でも、その瞬間はまだ何も起こっていません。宙に浮いているのですから。しかし、数秒後には命に関わる重大なことが確実に起こるわけです。それがわかっているのに、崖の上から見下ろし叫ぶだけで何も出来ない絶望感。最悪です。とても、寝覚めが悪いです。

それが、夢でなく現実に起こってしまいました。

その日もワンコを連れて水遊びです。ゴールデンレトリバーはレトリーブする犬なので、ボールを投げて!もっと投げて!と濡れた体で飛びついてきます。それが可愛くて日がな一日ボール投げです。そして、最悪の瞬間は近づいてきます。ワンコが取りそびれたボールが太平洋へと旅立ちました。それでも「何か投げて!」とおねだりします。なので、石を拾って川に投げてあげます。数m先の石が落ちた場所まで泳いで行き、そのあたりを一生懸命探し、「ないよ〜」と、また投げられるのを待ちます。それを何度か繰り返していた時、手元が狂いました。 川の中で待ち構えている、最愛のワンコに向かって石が飛んでいきます。まだ、何が起こったわけではありません。でも、その後の悲劇は確実に訪れることがわかっています。キラキラした瞳で嬉しそうにボールだと思い、口を広げ着地地点に回り込み、受け止めようとするワンコ。

「やめてぇ〜!だめ〜!!戻れ!きゃ〜!!」

私の叫びも、願いもむなしく、ワンコは石をその口でキャッチ!何が起こったのかわからず、痛みにきょとんとするワンコ。すぐに呼び寄せたワンコの口は血まみれ!

今でもありありと思い浮かべることの出来るトラウマになった最悪の瞬間でした。

ライタープロフィール

わんこMAMA/女性/年齢:50代/東京都在住、「ほんとに50かよ!」(ちらっと、そんなブロクも始めたけど三日坊主)といいたくなるほどの行き当たりばったりでいい加減な人生を送っております。趣味が多すぎて手が回らないという、本末転倒というか、ただの三日坊主というか……。一体あたしはどうなりたいのか!?