仕事体験記
こんな仕事を経験しました。聞いてみたかった仕事体験記。

「日本語教師」って??

2010/03/7

最近、注目を浴びつつある職業「日本語教師」。一度は耳にしたことがありますよね。でも、一体何をしているの?どれくらい外国語が話せるの?そんな疑問を持っていると思います。これは、私自身がいつも聞かれる質問だったり。今回は「日本語教師」というお仕事について、簡単に紹介したいと思います。

「一体何をしているの?」
日本語教師のお仕事は、外国人を相手に日本語を教えること。私たちが普段当たり前のように話している、日本語。これにもちゃんと文法や決まりが存在します。たとえば「この部屋はほこりだらけで汚いね」の「だらけ」。これ日本語検定2級に出題される、文章表現なんです。ちなみに意味は「あるものやことが沢山存在している状態。好ましくないとき」に用います。このような文法を、外国人の人がわかる範囲の日本語を使って説明し、日本語を普及させるお仕事です。英語の授業を思い浮かべてください。リスニングや、単語テスト、会話練習。正にあれの日本語バージョンです。

「どのくらい外国語が話せるの?」
残念ながら、私は全く話せません。英語とフランス語をかじったくらいの語学力です。逆に言えば、それでも日本語教師になれるんです。理由は1つ。授業で外国語を使うのは、ご法度だからです。日本語を習いに来ているのだから、説明も挨拶も全て日本語。その代わり、授業で習った単語や表現しか使えないので、言葉をコントロールする必要はあります。また、日本へ来たばかりのクラスでは、ジェスチャーや絵カードが重要になります。もう一つ理由の理由は、クラス内での共通言語が日本語しかないからです。クラスの中には、アジア圏、欧米圏、北欧圏などさまざまな国の学生がいます。もちろん母国語が違ってくるので、全員にわかる話をしようとすると必然的に日本語になるんです。あ、海外勤務や場所によっては、外国語が必要な場合もあります。でも基本的に、そういう類のスキルは重要視されないお仕事です。

「どうやってなるの?だれを対象に教えるの?」
日本語教師になる方法は、いろいろあると思います。でも主流はこの3つ。
1、大学で日本語を主先行した者。又は副専攻でも関連単位を26単位以上修得し、卒業した者
2、専門学校や外部のスクールで420時間以上講習をうけた者
3、日本語教師能力検定に合格した者

私は大学で学びました。授業内で模擬授業をしたり教案を書いたり。そんなことをした記憶があります。日本語教師は、国内、国外どちらでも活躍できるお仕事です。国内の日本語学校で留学生に教えたり、空いている時間にプライベートレッスンなんてことも。または、日本企業で働く前の外国人に日本語の基礎を教えることもあります。グローバルに活躍したい、海外で働きたいという人には、うってつけのお仕事だと思います。

日本へ来る外国人が増えるほど需要が増える日本語教師。今の時代にあったお仕事だなって思います。私が日々1番大切だなと感じているのは「日本語が好きなこと。異文化を大切にできること」これさえあればあなたにも出来ることだと思うんです。

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ライタープロフィール

そらい なおみさん/女性/年齢:20代/岐阜県在住、言葉の山に埋もれたい。幸せに取っ手をつけて、持ち歩きたい。と想いつつ、誰もが驚くポジティブさを隠し持った女の子。カフェ、おしゃれ、読書、映画、音楽が5種の神器。ハンドメイドブランド「PEMMY」女子カメラ部「CARACOL」なんかを主催し時々詩や物書きをしながら、女の子らしく自由気ままに生きています。/ブログtwitter