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香港/「筆談」で通じた!漢字パワーに脱帽
2011/05/08
私が香港に行った当時、中国に返還はされていたものの、まだはっきりと国境というものが存在していたように思います。それでもせっかくだから中国を少し見てみたいと思って、香港側の国境の町まで、香港中心部から電車で向かいました。
香港側の最後の駅が「上水」という名前の駅でした。この駅を越えるとパスポートとともに観光ビザが当時は事前に必要だったので、私が行けるのはここまでです。今、数日の滞在なら観光ビザは必要ないので、もしかしてこの国境も世界で"無敵"といわれる日本のパスポートさえあれば通過できるのでしょうか?
さて、駅を降りてバスで中国側が眺められるという「落馬州展望台」に向かいました。しかし、不慣れな路線バスで、このあたりかなと思って降りたらまわりに何もないエリア。いきなり友人と2人、路頭に迷ってしまいました。
しばらく歩いてみても畑ばかり。そんな時、農作業をしていた女性を見つけて英語で声をかけましたが、まったく通じませんでした。これは困ったと思って、メモ帳に「落馬州展望台」と書いて見せるとわかってくれたのか、広東語でワーワーと行き方を説明してくれました。まったく理解できませんでしたが、彼女が指さす方向に向かって歩くと、その展望台に無事に着きました。「筆談」と「漢字」の力はすごいなと思った次第です。
この展望台からは、大きな川をはさんで、深センの街が一望できました。私が見た当時でも高層ビルがすごくたくさん建っていて中国の急発展ぶりがよくわかりました。そしてこの展望台の下に国境、高い柵があって、時々、国境警備隊の人たちが銃を持って歩き回っていました。ここでもし国境を強引に越えようとすると銃で撃たれるか、牢屋に引っ張って行かれるんだろうななどと考えてしまいました。
展望台には誰もいませんでした。お土産店があったような気もしますが、とても閑散としていました。今、中国の国境越えが緩和されているので、この展望台がどうなったのかふと気になりました。
旅行時期:1999年1月
AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。